2011年3月11日金曜日

「三つの箱から世間を覗く(第43回)」

「身体検査と任命責任」(2011.3/10)

①米国務省メア日本部長の「沖縄県民差別発言」問題
実際には、どう言ったのか。
どんなコンテキストで、どういう単語を使ったのか?
まず、その事実確認が必要だ。
聞いてメモを取った学生にメモを見せてもらわないのか?
そのメモが実際の発言を忠実に再現したものではないだろうが、
20代の加害者・被害者の10代の頃の写真や、小学校の卒業文集を流すくせに…。
本人の謝罪か、政府の謝罪か、どう責任をとらせるべきか、等々と喧しい。

②民主党土肥議員「独島(竹島)の日本領有を撤回」声明に署名したという。
聞くもの全てが呆れ果てる行為だ。
おいおい、こいつは小沢に出ろ出ろと言っている、あの政倫審の会長だそうだ!!
菅は、相変わらずの「遺憾だ」だ。
野党は(やったやったと)嬉しそう。

③前原外相の「外国人献金問題」
子供の頃から知っている焼肉屋のおばちゃんからの年5万円…。
("ぽっち"というと、おばちゃんにも失礼だが、献金額としては…。)

後任人事がすぐ決まらない。幹事長に代行させるとは何事だ。
と野党は責めたてる。

④問題以上①~③に共通するものは何だ?
解答:いわゆる「身体検査」
メアの価値信条・人種観、土肥議員の社会関係、を調査・考慮した人事だったのか?
前原の後任人事を決めるに当たり、候補者の調査に時間が必要ではないのか?

なぜ、この観点からのコメントがないのだろうか?

その発言・行為が偶発的か否か?これは大きい。
そのような言動が予想される人物をそのポストに任命したならば、
それこそ「任命責任」を問わねばならない。
選んだ人が問題を起こしたら、すぐさま「任命責任が」と言う。

前原政治献金問題は「任命責任」には結びつくまい。
メディアは、野党と一緒に「政治責任は?」と条件反射的に口走る。
野党の「あら捜し、足の引っ張り」に便乗したり、お先棒を担ぐのではなく、
それは「政治責任問題ではない」とか、
「今の外務大臣というポストは重要かつ微妙である。
 慎重に身体検査をして、問題を引き起こさぬ人物を選べ」
と、発言すべきではないのか?

無責任な野党自民党を嗜めることが「第三の権力」マスコミに要求されているのだが…。
(「期待されている」と言えぬのが残念だ。)

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