2011年3月11日金曜日

「三つの箱から世間を覗く(第43回)」

「身体検査と任命責任」(2011.3/10)

①米国務省メア日本部長の「沖縄県民差別発言」問題
実際には、どう言ったのか。
どんなコンテキストで、どういう単語を使ったのか?
まず、その事実確認が必要だ。
聞いてメモを取った学生にメモを見せてもらわないのか?
そのメモが実際の発言を忠実に再現したものではないだろうが、
20代の加害者・被害者の10代の頃の写真や、小学校の卒業文集を流すくせに…。
本人の謝罪か、政府の謝罪か、どう責任をとらせるべきか、等々と喧しい。

②民主党土肥議員「独島(竹島)の日本領有を撤回」声明に署名したという。
聞くもの全てが呆れ果てる行為だ。
おいおい、こいつは小沢に出ろ出ろと言っている、あの政倫審の会長だそうだ!!
菅は、相変わらずの「遺憾だ」だ。
野党は(やったやったと)嬉しそう。

③前原外相の「外国人献金問題」
子供の頃から知っている焼肉屋のおばちゃんからの年5万円…。
("ぽっち"というと、おばちゃんにも失礼だが、献金額としては…。)

後任人事がすぐ決まらない。幹事長に代行させるとは何事だ。
と野党は責めたてる。

④問題以上①~③に共通するものは何だ?
解答:いわゆる「身体検査」
メアの価値信条・人種観、土肥議員の社会関係、を調査・考慮した人事だったのか?
前原の後任人事を決めるに当たり、候補者の調査に時間が必要ではないのか?

なぜ、この観点からのコメントがないのだろうか?

その発言・行為が偶発的か否か?これは大きい。
そのような言動が予想される人物をそのポストに任命したならば、
それこそ「任命責任」を問わねばならない。
選んだ人が問題を起こしたら、すぐさま「任命責任が」と言う。

前原政治献金問題は「任命責任」には結びつくまい。
メディアは、野党と一緒に「政治責任は?」と条件反射的に口走る。
野党の「あら捜し、足の引っ張り」に便乗したり、お先棒を担ぐのではなく、
それは「政治責任問題ではない」とか、
「今の外務大臣というポストは重要かつ微妙である。
 慎重に身体検査をして、問題を引き起こさぬ人物を選べ」
と、発言すべきではないのか?

無責任な野党自民党を嗜めることが「第三の権力」マスコミに要求されているのだが…。
(「期待されている」と言えぬのが残念だ。)

「三つの箱から世間を覗く(第42回)」

「人の話を聞く」とは

会社勤めをしている人は、
毎朝10時からのフジTV「知りたがり」を見ることはないだろうだろうなぁ…。

その日10時までの各チャンネルのニュースショーをまとめた番組。
「なるほど!」各チャンネルをザッピングしている私などは、
感心し、ありがたい番組だ。
その日の共通テーマについての解説もなかなかいい。

この「知りたがり」のコメンテーターも考えられている。
いわゆる「オバサン」中心、
30~60代女性という視聴者の代表を3人
コメンテーターにして画面右側に、机なしで椅子に座らせている。

通常レポーター・解説者のあとに、コメンテーターに語らせる。
だが、この番組は、解説者(「わかる人」と呼ばれている)の解説中に
「オバサン」たちに相槌を打ったり、質問したり、口を挟ませる。
今日、解説中に話の流れと無関係に、目立つ声で笑った。

おばさんたちは、よくアイヅチを打ち、笑う。
講演では良き聞き手であろう。
だが、彼女たちは、レスポンスしているのだが、「聞いて」いるのだろうか?
反応してはいる。

「聞いて」頭に浮かんだことを口にするだけ。
それが、「そうそう」「まあ」「へー」というアイヅチに。
ピンとこなければ、質問に。

「結論」が問題である話は、最後まで聞かねばならない。
そして結論が納得できるかどうかが大事で、
「納得」するために「必要なこと」を質問する。
だから、基本的には最後まで話を聞く。

話には「聞く」と「聴く」があり、
こういうことなんだろう。

私の話は、普段から「聴く」ことを要求する話であり、
しかも、イメージ連鎖で長い。

聞かされている人、すまない。
途中で適当に口を挟んでくれ。
質問でもいい。話の内容に関する自分の意見でもいい。

(蛇足だが)途中で口を挟みにくいならば、
最後にどんな感想を言おうかを、考えながら聞くようにする。
その場合、「特に」相づちを意識して打つようにすべきであろう。
(普段から「相づち」を意識して打つことを心がけているものは、
みなから「良き聞き手」として好かれるであろう。
好かれると、皆が話をしてくれるようになる。これは大きいぞ!!)

それが「聴く」話の「聴き方」であろう。
そのような「聴き手」を相手に話すことは、
快感であり、幸福である。

「三つの箱から世間を覗く(第41回)」

「"豊かさ"と"自由"~2011.3.8の朝のNews Showから~

○人口ボディ製作者(TV朝日)

大阪のある人工ボディ製作者を取材。

すごい!!
本物の手と見比べても(カメラ越しでも)全く全くわからない。
病気・事故・先天的いろいろな事情で体の一部を失った数多くの人たちがいる。
自分がその立場になったらば…、と考えると…。
嬉しそうな表情が、こちらの心に浸み入るのは、そのせいだろう。

いい仕事・職業だ。
誇りを持ってやっているだろう。

人工ボディは高額(数十万以上)で、誰にでも簡単に得られるものではないという。
だが、この人工ボディを得られる社会である。
「"現代"の"日本"だからこそ得ることができる。」

義足どころか松葉杖さえない国(カンボジアなど)で地雷で足を失った子供がいる。
NPO・NGOが、彼らに日本での使い古しの松葉杖を送ったり、
現地で入手可能な材料を使った松葉杖の製作法を教えたりするようにはなってきている。

「豊かさ」が、
他者の目を気にせず、明るく生きていける社会を作り出している。 

つまらないネタになったので、channel change!

○パキスタンからの留学生が「日本の高齢者事情」を見学(フジTV)。

20前後の女性たち数人。
みな知的で、品があり、かつ美しい。

老人介護施設を訪ねた。
部屋に入った時の「驚いた表情」が印象的。
彼女たちが見たものは、ただ老人たちが集められている光景。

続いて、アパート独居老人を訪問。
 
「なぜ、一人で住んでいるんですか?
 家族はいないのですか?
 母国ではみんな一緒に住んでいます。」
と、もっともな質問が…。

「家族に迷惑をかけたくないから…」

夜寝る前に祖父母にマッサージするという。
訪問最後に「マッサージさせてください」と。

その後、彼女たちに質問。

「パキスタンの方が優れていること3点挙げて下さい」
・お年寄りを大切にする
・家族の絆
・社会的団結

それを受けて、
小倉・中野アナ・コメンテーター達の「そうそう現代・日本は…」
というコメントに竹田 圭吾が反論。
「自由・医療など日本の方がはるかに優れている。全体的に判断すべきだ。」

【コメント】
①「人工ボディを得ることができる社会」は、同時に、
 「老人になったら、(子供に迷惑をかけたくないと言って)独居する社会」だ。
 「"豊かさ"・"富"を求め、獲得した社会(日本)」は、同時に、
 「"自由"を求める社会」であった。
 そして、我々は両者を共に(アメリカと共に)世界最高「先進国」となれた!!

②竹田圭吾の「得たものー失ったもの>0」という図式。
 そう「功利主義」去年勉強したね…。
 計算できるのか?
 異なる基準で計測されるものの引き算の意味。

 「計算できるもの」か?「計算するもの」か?
 ではないだろう。
 「計算するもの」か?「選択するもの」か?
 の問題ではないだろうか?

 「計算する・できるもの」なら「正解・最適解」がある。
 それが「正しい・正義」となる。

 「豊かさ・富」は計算できたとしても、
 「自由」は計算できるのか?

 「価値の一元化=原理主義」と「自由」
 「自由」は「得るー失う」を伴う。

③だが、問題は以上では全く終わらない。
 皆が問題としている=求めているものは「幸せ」ではないのか?

 「"豊かさ"と"自由"」・「"豊かさ"か"自由"」か、ではないだろう。
 「"豊かさ"と"幸福"」、「"自由"と"幸福"」の問題とすべきであろう。

 「幸福」「幸せ」とは何か?(大体、"幸福"と"幸せ"は同じか?)
 ・定義レベルの答
 ・概念レベルの答
 ・「あなたにとっての"幸福"とは?」の答

第3回アンケート(31~40回分)のお願い

「三つの箱から世間を覗く」も40回になった!
(まず50回と思っていたがあと10回だ)

昨日載せたときの【削除キー】をまちがえていた。
答えようとしたひと、申し訳ない。


前々回、前回に続けて、アンケートに協力してほしい。

竹田君、日々野君、大野君、近藤君、中村君、
応えてくれて、本当にありがとう。

私からの"TP(Thannks Point)"を進呈したい。
竹田4p、近藤4p、松井4p、大野4p、日々野4p、中村2p、坂倉2p

今回も、またまたよろしく。
もちろん、まだの人、いつでもアンケートに答えてくれてかまわない。大歓迎。

今回の結果をも踏まえ、
みなの感想・要望に応えたものを少し書いていきたい。

人気・関心テーマの集計結果は、50回アンケートで出す予定。

【削除キー】"good"

①面白いと思ったか? 右に◎、○で(幾つでも可)。
②もう少し読みたい、書き足してほしいなら、右に「+」で(幾つでも可)。

第40回「2011.3.7朝のニュース・ショーから②」熊本学園大生3歳児殺害事件に対する吉永みち子のコメント ○
第39回「2011.3.7朝のニュース・ショーから①」メディアの自殺 ~3~5秒のつまみ食いインタビュー~ +
第38回「与党が予算を"人質"に!?」 ○
第37回「お疲れさまという言葉」 ○
第36回「医者に必要な学科目は何か」
第35回「今週の関口宏サンデーモーニングから②」2011.3.6、菅政権 ◎
第34回「今週の関口宏サンデーモーニングから①」2011.3.6 京大カンニング事件 ◎
第33回「2011.3.5(土)の「王様のブランチ」から」 +
第32回「京大カンニング事件」
第31回「2011/2/28の朝のニュースショーから」スカイツリー他

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中村 貴治(20期)(2011/03/08 5:30)
◎ : 第35、34回
○ : 第37、38、40回
+ : 第33、39回
「+」は、それぞれ“professionalism”、“お笑い・バラエティ”について
加えてお話をお聞きしたいと思いました。
今回の「カンニング事件」は世間の反応も含め、「大学の機能」「入試の性格」
などについて考えさせられるもので、とても興味がありました。

「三つの箱から世間を覗く(第40回)」

「2011.3.7朝のニュース・ショーから②」

○熊本学園大生3歳児殺害事件に対する吉永みち子のコメント
「楽しく買い物する場で…」

「楽しく買い物する場」なのか?
大人は楽しいかもしれないが…。
店側は、「楽しい場」にして(子連れも)来てもらおうとしている。

「楽しい」かもしれないが「安全・安心」が保障されているわけではない。
家の外は危険ではないのか?
「大人」は危険性を認識しているであろうが、「子供」は…?
親は「危ない」から手を引き、車に注意しなければならぬ。

続けて、最近の防犯カメラ事情、その凄さをレポートしていた。
そんな凄い防犯カメラを必要とするスーパー、商店街、戸外。
とは、結びつけないだろうなぁ…。
人目が少ないスーパーのトイレに「3歳児」をひとりで行かせる危険性には誰も言及しない。
六本木アークヒルズの回転扉事故の時も「親の責任」を問わなかった。

○「被害者はいつも"善人""無過失の人"」
NZ地震被害者たちはみな「夢と希望を持った人達」であるそうだ。
いや、そうでなければならない。

だから週刊誌は「そのような人(被害者)たちの裏側を暴く」

「三つの箱から世間を覗く(第39回)」

「2011.3.7朝のニュース・ショーから①」

○メディアの自殺 ~3~5秒のつまみ食いインタビュー~

⇒ 不正確な情報 理由・動機はどうでもいい

NZ地震の被災者の氏名が判明で、
富山外国語学校校長、「来るべきものが来た」とインタビューで。
思わず「何が来たのだ?」とツッコミを入れたくなった。
前原外相辞任の言葉もつまみ食いできちんと報道しない。

TVだけではない。
新聞が電話取材でいろいろ聞いておきながら、
ごく一部しか使わぬだけでなく、
自分の意図とは全く逆の意見のように使われることに、
怒りを持って語っているのを何度も見聞きしたことがある。

正確な報道をしようとせず、
自己の主張に合わせて情報を改竄していることに、
メディア本人も社会も気付かないのか!?
そのような報道をされたものは、
メディアを信用しなくなることに気付かないのか!?
(「発掘あるある大事典」騒ぎはなんだったのだろうか?
「検証番組」まで作られたのだが…。)

プロフェッショナルと(それで)「飯を食っている」ことの「違い」
"professionalism"が衰退した社会には未来はないだろう。

「三つの箱から世間を覗く(第38回)」

「与党が予算を"人質"に!?」

①予算を人質にして与党を責めたてるのは、野党のお家芸であった。
だが、今回は…。

欠席した16人に責任追及の声が…。

②「とらせることができるかどうか、どんな責任をとらせるのか?」に関心が…。

こいつらは、地方議員や議員秘書などを経ない「トーシロ」だろ。
自分が何をやっているかがわかっていないのは、
記者会見の場での連中の表情を見ればよくわかるじゃないか。
全く他人事の顔で、動員されたんだろうなぁ、と思わせる。

⇒そんな連中が…、と国民は思うだろうが、

このところTVに顔を見せだした元国会議員の杉村太臓クンは、誰が議員にしたのかな?

いまだ多くの国民の期待を集めている小泉純一郎(進次郎のご父君)が「チルドレン」という手法を使って
日本と自民党を「ぶっ壊した」。

「数」だけに堕した「日本民主主義政治」では、
「チルドレン」をどれだけ集め、どう使うかが大事となった。
小泉はうまかった。菅はあまりにも拙かった!!
そして、小沢は活用した!!

③彼らは議員の職責を果たしていない、という。
他に欠席していた奴はいないのか?
「与党の造反者」以外の出欠はどうでもいいのか!?
(ここでも「"何をした"ではなく"誰がした"」だ!!)

予算の決議以外はどうだ?
法案決議の時は欠席してもいいのか?
決議以外の審議の時はいいのか?
(寝ていたり、隣とお喋りに夢中のやつはどうだ?)

欠席がそんなに悪いことなら、
議会の出席率の公表を求めたらどうだ?
それを、次の投票の判断材料にすればどうだ?
(アメリカではそうしているらしいが…)

ちょっと前に書いたのだが、
一度に沢山載せるのも…、と思い置いていたものだが、
古くなると捨てねばならなくなるので、
みんなも読む時間がある日曜に…。

「三つの箱から世間を覗く(第37回)」

「お疲れさまという言葉」

朝晩ベッドの所まできて、
看護士さんが血圧を測ったりしたあと、
「お疲れさま」と言って立ち去る。
こちらは「ありがとうございました」と応える。

ふと気づいた。
学校で学生から同じように、
講義が終わったり、キャンパスで会ったときなどで、
「お疲れさま」と言われていることを…。

この言葉にいつも引っかかってきた。
ゼミの学生には、注意してきた。
「そういうときには"お疲れさま"とは言わないのだ。
"ありがとうございます"とか"さようなら"でいいんだ」
(近年は、ゼミの先輩が注意してくれている。)

おもしろい!
学生から先生に言う言葉。
「サービス」を受けたもの、何かしてもらったものから言う言葉と思っていた。
だが、ここ病院では逆だ。
した方がされた方に言っている。
なぜだ?

「お疲れさま」は「ねぎらい(慰労)」の言葉だとしたら、
先生の「何に対して」、「お疲れさま」と言っているのだろうか?
相手の教育という「サービス労働」に対しての言葉なら変だ。
「授業料ー賃金」で済んでいるはずだ。

「相手は何かしたー自分は何もしていない」でも変だ。
学生は「勉強している」のだから。

だが、患者は治療・検査を受けているが、
通常それは「何もしていない」と理解されていないか?
それなら、患者から看護士・医師に「お疲れさま」と言わねばなるまい!?
だが、逆だ。

わからないなぁ…。
相手に対して何か言ってその場から離れる時の言葉として「発明された言葉」。
それが現代の「お疲れさま」だ。

「全然」も「ヤバイ」も肯定的意味と否定的意味を持つようになった。
つまり「(本来の)意味がなくなった」ということになろう。
"very"や「すごい」という意味くらいしか持たなくなった。

「意味」は「方向性」と無関係には持ち得まい。
「先生ー学生」「看護士ー患者」の方向性がなくなっている(希薄化している)から、
逆の方向から同じ言葉が発せられるようになっている。
「方向性」とは「関係性」と言い換えてもよかろう。

親子関係や師弟関係が「友達関係」になっている、
としばらく前から言われるようになっている。
それは「当事者(間)の意識性」の問題と
とられ得られてきているように思えるが、
実は「社会的関係」「構造的」問題ではないか。
「学生による授業評価」
「インフォームド・コンセント」「セカンド・オピニオン」
「裁判員制度」「検察審査会」等々
「専門家」否定の風潮・傾向はとどまることを知らぬかのようだ。
「関係」「立場」の消滅と「言葉の意味」はつながっているのではないだろうか…?

だが、やはり気になる。
治療や検査を受けた者の「何に対して」
「お疲れさま」と言っているのだろうか?

看護士が患者に検査・治療などのあと、
「お疲れさま」と言うのは適切なのだろうか?
何と言えばいいのだろうか?
そして、患者は何と応えればいいのだろうか?

「三つの箱から世間を覗く(第36回)」

「医者に必要な学科目は何か」

入院中に書いたもの第1弾。

生物を履修していない医学生がいる、
とTVで問題視していた。
病院に行く、入院すると、いろいろ検査がある。
血液検査、血圧、、レントゲン、心電図、CT、MRI、などなど。

これまで何も考えずに、
そういうものだとして受けてきた。
今回心臓で入院したのだが、
"電気経路"を焼き切ると聞き、
そうか、心臓は電気で動いているのか、
体内で発電しているのか、
と気がついた。

はて、どうやって発電しているのか、
電位差云々じゃなかったか…。
物理まじめにやらなかったからなぁ…。

ところで、検査のほぼ全て物理か化学が関わっているんじゃないか?
電気や磁気、音波などで計測している。
検査結果の数値で判断できるのだろうが、
なぜ、そうなるのか、
物理や化学がわからなければ、
「本当に」はわからないのではないだろうか?

現代の医学において、
診断とは、じかに患者の体を診ることではなく、
検査結果で判断するものだろう。
なぜ、そういう数値となるのかの理解は、
生物学以外に物理学・化学が必要なのではないか?

医者は生物学が絶対必要という人は、
いかなる理由・論理でそう発言しているのだろうか?
勿論、「生(いきる)」とはどういうことかを
知らない医者より、知っている方が望ましかろう。
「生」物に関心を持たない、
学ぼうとしない人間が医者になるのか!?
と思いはする。
(勿論、人間を理解し、納得させるのが仕事なんだから、
心理学や倫理学・宗教学などもいるのだろうが…。)

だが、自分の発言を「問い」返さない、
ジャーナリストは問題にしなくてもいいのだろうか?
そうか、彼はジャーナリズム論を学んだからいいんだろうなぁ…。

「三つの箱から世間を覗く(第35回)」

「今週の関口宏サンデーモーニングから②」2011.3.6

○菅政権
政府に対する批判ばかりしているが、
もっと民間は自分が何ができるかを問い・考えるべきだ、という(藻谷・日本政策投資銀行)。
この問題に関する尤最の意見だ。

世間・国民が「政府批判・政府依存」と言われるようになったのは、
マスコミが毎日毎日「政府ダメ、民主党ダメ、菅ダメ」と言い続けてきたからではないのか…?

確かに、日本政府は自らの職責を認識しているとは到底言えまい。
「政権争い」の観点でしか動かなくなった。
だが、その観点でしかマスコミは報道しないのじゃないか?
(「現政権は駄目だ」という街の声だけ流してきたくせに…。)
そのマスコミによる報道で「内閣支持率」が左右され、政権の行方が決定する。
国民はそんなに政府に依存しているのか?
国民が「政府に期待する」のは当然だろ?

企業は企業の、家庭・親は家庭・親の、政府は政府の、大学は大学の役割がある。
その役割を各々がきちんと果たすことで社会は成り立っている。

マスコミは他者批判を飯のタネとしてきた。
それが、「政府批判=政府依存」的体質を作ってきたのではないか?
確かに政府は役割を十分に果たしていないだろう。
だが、自民党を主とする野党も、
政治批判をし世論形成に当たるマスコミも、
政治に関わる連中こそ、現代日本で最も「無責任」であろう。

「無責任」なマスコミが、
「無責任」な政府を頼るな、
「責任」をとれ、と国民に説教している図!!

(書き始めてから3時間がたってしまった。
居間でTVを見ながら、家族と会話しながら書いているので、
ここらで、一旦区切るが、「菅政権」については、また書きたい。)

三つの箱から世間を覗く(第34回)~京大カンニング事件~

「今週の関口宏サンデーモーニングから①」2011.3.6

案外に簡単に逮捕され、単独での犯行、単純に合格したいという動機。
まさに「大山鳴動して鼠一匹」であった。

世間的には終わったが、すでに書いたように大学はそうはいかぬ。

「監督官は何をしてたんだ!?」
という非難が京大に殺到という(やはり)。
きちんと室内を巡回していたのか?
きちんと見ていたのか?

カンニング防止のために監督が多数配置され、
しょっちゅう、グルグルと巡回され、
ちょっとでも「おかしな動き」とみなされたら、後ろに付かれる。
みんな、どうだ?そんな会場で試験を受けるのは…。

でもそうなるだろうなぁ…。
世間(の連中)は試験を受けないからなぁ…。

調べたことをそのまま答えて済む問題を、
入試(試験)に出すことに対しての批判があった。
「大学の教育は社会に役立つものになっているのか?」

批判・非難している人は大学で学んだことはないのか?
何を学んだのだ?
今の力はどうやって身に付いたものなのだ?

入試の「社会的機能(目的ではない)」は、
・中高校生の勉強する動機づけ
・セレクション
・「若者時代・生活」を送らせる場
等々であろう。

学部の専門性を問うていない現行の受験科目。
高校の教科書の内容に完全に制限された範囲。
「振い落とす」が目的の試験(自動車免許の試験等の「資格の有無」目的とは違う)。
「客観性」「平等性」を絶対視。

こういう
「大学の(本来と現行の)機能」
「入試問題の性格」
を視野に入れない議論が世間でまかり通り、
文科省・大学はその世論に応えねばならない。

あ~~~~~~~あ

テレ朝のSフロントラインでは、
入試問題が問題だとしコメンテーターが批判・提案していた。
・ネットで調べて答案を書かせる問題を出せ
・(アメリカで行われているような)高校時代の経験がどう今に役立っているかを問う問題を出せ
・大体、今回の京大入試の英語の問題なぞ何に役立つんだ
流石!!池野夏樹NTTi-mode開発者・慶応大特任教授殿+一名

(この件については、続けて議論したい)

2011年3月5日土曜日

第33回:2011.3.5(土)の「王様のブランチ」から

銀座「松井金之助」というような店名の店
(スマン店名をしっかり覚えていない)の紹介コーナー。

例によって、若いギャル2人がレポート。
カウンターの天麩羅屋に入って、まず
「わー、料理しているところが見えるんだぁ!?」
(そこはカウンターの店です。天麩羅屋は揚げたてを1品づつ頂くものです。
そうか、この子たちは「天屋」でしか食べたことないんだろう…。)

アナゴを丸々一本揚げようとすると、
「わー、その魚なんですかぁ!?」

おいおいおいおいおいおいおい。

続いて「秘伝のタレ」の紹介。
息子の二代目しか見ることができないという「書き物」を前にして、
板長の必死な目付き!!
直径60~70cmの大鍋に、酒・みりん・醤油・出汁をオタマで一杯づつ入れているところだけを映す。
そこに「秘伝」の○○が…、その部分だけが隠されている。

なんなんだ!?
何一つわからない!
「秘伝」だから全てを明らかにすることはできないのはわかる。
だが、酒・みりん・醤油・出汁という当然モノをわざわざ1杯づつ入れているところを映す意味は!?

ここまで料理人と見ているものを馬鹿にできるのか…!!!???

まぁ、関係者といって、顔も隠し、声も変えたインタビューよりましか…。
それだと、ADにやらせたってわからないもんなぁ…。


TVは陰りゆく時代に入っているが、終焉も遠くないなぁ…。
「三つの箱」が「二つの箱」になるのはいつだろう…?

ところで、お笑い芸人は「芸」を足掛かりにして、
TVのバラエティで食っていこうとしている。5年先は?10年先はバラエティあるんだろうか?
「お笑い」「バラエティ」についてはまた語ってみたい。

第32回:京大入試カンニング事件

2泊3日の入院を終えて、今自宅で再開している。
(ベッドの上でpomeraを使って2本書いたのだが、
それをここに移す前にまず久しぶり(?)のTVから)

京大カンニング犯が逮捕され、
マスコミは、予備校、高校から、友人、祖父母まで追い回している。
そんな騒ぐことか?
カンニングだぜ。たかが…。

「やったこと(カンニング)」で騒いでいるわけじゃあるまい。

ケータイ&yahoo知恵袋という手口の新鮮さ、
「ほんとに一人でできるのか?」という難しさ。
これがニュースバリューか?

京大だからであって(翌日入試があった)大正大ならどこも扱うまい。
立教・同志社でもあぶない。
早慶ならやっとニュースになったかもしれぬが…。

ここでも「何をしたか」ではなく「誰がしたか」のかである。
「犯人」ではないが「京大」という「エリート校」が被害者だからメディアは騒ぐのだ。

今朝3/4のNHKのニュースでは我らが横国で開かれた対策会議が映っていたそうだ。
残念だが、横国で起こったら、ニュースにはならず、
他の大学も会議を開かなくても済んだだろうなぁ…。
だって、開くのは、事件再発防止それ自体というより、
世間様のためだからだ。
次に起こったとき、世間様から咎められないために
絶対起こさせてはならぬのだ。
次に起きた大学は、エリート校じゃなくても世間様は許してくれまい。
2,3年4,5校で起こって世間が飽きるまでは、
絶対引き起こしてはならぬのだ。

ああ、次の後期試験から、
愚か者のせいで、面倒なことをさせられるのだろうなぁ…。

もちろん、「カンニング」は絶対に許されるものではない。
私はうるさく注意しているし、
カンニングさせないようにやりかたも工夫している。
念のため…。

ところで、「カンニング」と「裏口入学」どちが(より)悪い。

アンケート【第2回】

「三つの箱から世間を覗く」も"好評をもって"30回まで続けることができた。

前回に続けて、アンケートに協力してほしい。

竹田君、日々野君、大野君、近藤君、中村君、
応えてくれて、本当にありがとう。
今回も、よろしく。
(とりあえず、私からの"TP(Thannks Point)"を、それぞれに2p.進呈したい。)
もちろん、まだの人、いつでもアンケートに答えてくれてかまわない。大歓迎。

前回は、当初アンケートを考えていなかったので、
1~20回分となったが、今回からは、10回毎に行いたい。
(一度に20回よりいいのではないかな?)
1回毎も考えたのだが、
(毎日チェックできない人には)かえって面倒かもしれないし、
(もしも)外部者の介入もあるかもしれないので、
削除キーは、アンケート限定にした。

順番も新しい方からにしてみたのだが、どうだろうか?

①面白いと思ったか? 右に◎、○で(幾つでも可)。
②もう少し読みたい、書き足してほしいなら、右に「+」で(幾つでも可)。

第30回「お願いランキング~美食家クラブ~」 ○○◎
第29回「民主化万歳!!④ ~先進国/途上国、近代化・民主化・産業化~」 ◎◎
      「民主化万歳!!⑤ ~「豊かさ」をもたらすもの、「商業」と「工業」~」◎+
第28回「民主化万歳!!①~京大入試漏洩騒動~」◎   
      「民主化万歳!!②~"日曜討論"~」 ○
      「民主化万歳!!③~中東も中国もかつては先進国だった!~」◎
第27回「TVから(2)」 (2011.2.17)
    ①小向美奈子事件は報道するに値する「事件」か?
    ②中国フィギュア選手の年齢詐称」問題 ++
第26回「相撲は国技か?」というテーマで二題 ○◎◎◎
第25回「レンガの建物」他 +
第24回「大相撲八百長"疑惑"」○○○
   「海老蔵事件の裁判」
第23回「調査捕鯨中止のニュース」~2011.2.20のTVから③~ +○
第22回「爺じゃないのに…」~2011.2.20のTVから②~ ○
第21回「民主党"小沢チルドレン"16人会派離脱」~2011.2.20のTVから①~ ○+

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竹田俊亮(21期) 2011/2/28 2:00
◎:28,29,
○:24,26,28,30
+:23,
民主化万歳は分けて丸をつけました。大変共感するとともに興味があります。是非改めてお話を聞きたいです。
何回か共通して「"みる"の違い」や「プロ・アマ」のお話があると思いましたが、どうでしょう。

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近藤祐太朗(22期)2011/3/2 3:00
◎ 26、29
○ 21、24
+ 27
民主化万歳シリーズについて、故事を調べ、繰り返し読むうちに、
「豊かさのために産業化を進めたが、実は豊かさを生んでいないこと」を問題としているのかなと
少しずつ浮かんできました。
もちろんまだ完全に理解できていないので、もっと読んでいきたいです。
相撲の八百長問題については、本当に問題として捉えている人がわずかで、
多くの人は問題として捉えていないことが、問題であると思いました。
第27回の「面子/恥/誇り/プライド」について興味深いです。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
松井 敬祐(23期生)(2011/03/02 19:00)
◎ 第26回 第28回
○ 第22回 第30回
+ 第25回
京都、同志社、早稲田、仏教のカンニング問題のニュースは非常に関心が
あります。デジタルなカンニングに対してどのような対策がとられるのか。
技術の進歩は皮肉にも悪用されている…
-------------------------------------------------------------------
大野 裕喜(18期)(2011/03/04 1:40)
◎ : 第26、30回
○ : 第23、24回
+ : 第21、27、29回
30回分もの「三つの箱から世間を覗く」を読み返しながら、
総じてもっと読んでみたい!との思いが、わいてきます。
タイムリーなニュースに対する、先生の観方・視点に触れられるのが
楽しいのですが、「三つの箱」についてはもう少し考えたいと思います。

アンケート【第1回】

このblogみたいなものも、
一応、20回まで続けることができた。

アンケートに協力してほしい。
理由があるんだ、ぜひ頼む。

①面白いと思ったか? 右に◎、○で(幾つでも可)。
②もう少し読みたい、書き足してほしいなら、右に「+」で(幾つでも可)。

第1回エジプト民主化運動
第2回大相撲八百長「疑惑」 +
第3回NHK「大人ドリル」 ◎◎◎○
第4回小沢問題 ○○◎◎
第5回河村革命○
第6回河村革命②~河村は独裁者か~ ○
第7回河村革命③~対決と話し合い~  ◎○◎◎
第8回石渡嶺司『最高学府はバカだらけ』 +◎○○
第9回言葉と思考 ○○○◎
第10回「遊び」と「余力・余裕」 +○
第11回世代を越えてコミュニケーション(前)
第12回世代を越えてコミュニケーション(中) ○○◎◎
第13回世代を越えてコミュニケーション(後) ◎○◎
第14回表参道も"カモン中国観光客" ○○○
第15回自由において選択するは"目的(動機・欲求)"か"手段"か ++◎+
第16回「米国でも言葉狩り」(2011.2.16朝日新聞) ◎++++◎
第17回"バカ"になった日本 ++++++
第18回「忙・慌」という文字
第19回心は見えるか、見えないか
第20回2011.2.16「朝日新聞」のコラムにツッコミ ◎○○

-------------------------------
竹田俊亮(21期)第7回◎第9回○第15回+ (2011/2/21 20:50)
…どれも面白いのですが、まずはこの3つで宜しくお願いします。

-------------------------------
15期 日々野 (2011/2/22 1:35)
三戸先生、退院おめでとうございます。

<アンケート>○:第7回、12回、14回
◎:第3回、16回
+:第8回、10回、17回
それと、第22回も◎でした。
一から説明することを「親切丁寧」だと思い込んでる自分に気づきました。
…そういえば、年の割に落ち着いてるとよく言われる。。
新発見、ありがとうございました。
これからもとても楽しみにしております。

-------------------------------
大野 裕喜(18期生)(2011/2/24 16:50)
三戸先生、「三つの箱から世間を覗く」シリーズ、
プリントアウトをして楽しく読ませてもらっております。
少しずつ視点を増やして、学んだことを整理し、書き込みたいと
考えているのですが、まずはアンケートに回答したいと思います。
〈アンケート〉◎ : 第3回、8回、13回
○ : 第4回、6回、12回、14回、
+ : 第16回、17回
これからも楽しみにしております!

------―------------------------
近藤祐太朗(22期)(2011/2/25 0:10)
「3つの箱」が何か、まだ全然わかりません。
毎回の記事から、こんな考え方ができるのだ…、と思いながら学んでいます。
それでは、アンケートに答えます。
◎ 第3回、7回、20回
○ 第4回、9回、13回
+ 第2回、15回、16回、17回

-------------------------------
中村貴治(20期生)(2011/02/25 0:45)
三戸先生、「三つの箱から世間を覗く」シリーズ、楽しく読んでいます。
自分の力不足のため、立ち止まる場面もあります。
しかし、その度に自分の力の無さを実感し、学ぶ意欲をかき立てられます。
そして、考えて、少しでも「わかった!」となったときは、無類の喜びがあります。
これからも楽しく、じっくりと読んでいきたいと思います!
〈アンケート〉◎ : 第4回、15回
○ : 第3回、7回、8回、9回、20回
+ : 第16回、17回
-------------------------------
坂倉尚道(22期生)(2011/03/01 2:35)
三戸先生、「三つの箱から世間を覗く」シリーズ、読んでいてとても面白く感じます。
「視点の面白さ」というものがどういうことか分かるようになりたいです。
そして自分もこのような見方ができるようになるため何度も読み返したいと思います。
〈アンケート〉◎ : 第4回、7回、12回、13回
○ : 第5回、8回、14回、20回
+ : 第15回、16回、17回
-------------------------------
松井敬祐(23期生)(2011/03/02 18:05)
寝る前などにスマートフォンでこのシリーズを見させていただいてます。
私も新聞やTV番組を見ますが、こういう考えで見ることはありませんでした。
アンケート:◎ 第9回、第12回、第16回
○ 第10回
+ 第17回

2011年3月1日火曜日

第31回:2011/2/28の朝のニュースショーから

○「国立大"就活"生凶行 なぜ?」

フジTV"特ダネ"での「鹿児島大生の高速バスジャック」事件の
映像で用いたキャプションだ。
What"生凶行"?
この学生のことを「エリート学生」と呼ぶ。
できる限り「スキャンダラス」に取り扱おうとする!!

○同時刻のTV朝日"スパモニ"、小向美奈子をまだ追っている。
取り上げるに値しないものを追っかける。
無視できない論理は何だ?
「当番組では取り上げません」と見えを切ったらカッコいいのになぁ…。

○建設中のスカイツリーが世界top10のタワー(の高さ)を抜く度に、
そのタワー関係者に(電話で)話を聞く、という企画。
「広州では1番だ」
「また世界一を作りますから」
「うちのタワーがあったから他国でも高層タワーが作られるようになった」
等々々。

こういう企画を何と呼べばいいのだろうか。
「下品」「下劣」「下種」「低級」「低劣」
「品がない」企画を立て・やるものは「下種」である、というべきか。

にもかかわらず、
鳥越が
「みんな負けず嫌いだなぁ…」と。

「恥」がわからぬ「年寄り」は、ただの「耄碌」だな。

○もっと「下種」がいた。
(ネットで騒いでいるそうだ)
2・25の"特ダネ"で大村レポーターが、
NZの大地震の被災者で、足を切断して助かった学生に対して、
「(これまでサッカーをやっていたそうだが)
もうスポーツができなくなったが、どういう気持ちか?」と聞いた。

「いう言葉なし」
でいいのだが、蛇足を…、
「他人の不幸は蜜の味」

○「スポーツGOMI拾い」
チームで1時間ゴミ拾いをし、重量を競うもの。
得点(燃えるゴミ・ペットボトルのキャップなど種別でポイント)
減点(走る行為・選手同士が離れ過ぎ・ゴミ箱から拾う等)
体を使い(結構疲れるそうだ)、ルールがあるから、
なるほど「スポーツ」と呼べる。

我々は15年位前にやったぜ!!
だが、「競技」と呼べるほどルールを詰めなかったので、
「環境合宿」の単なる「一企画」で終わってしまったなぁ…。

投稿日:2011年02月28日 (月) 10時28分

第30回:「お願いランキング~美食家クラブ~」

私は、この番組のファンだ。
(毎週火曜日深夜0:20~、土曜19:00からは"お願いランキングGold"が)

○評価の仕方と受け取り方
10点を求めるが…。
大量製造なんだから、6~8点であればよい。
工場で作られたものが、9点や10点を獲得するのは…。


○低い点数をもらった時、
⇒可能性はあるのかどうか?なければ、それまで。
あるなら、最高点までの可能性があろう。
1位が何点を取ったのか、その点数がその店・会社の「腕」を表す。

○コメントの仕方と受け取り方
どこがダメか、を教えてくれる貴重な情報。
それを"タダ"で与えてくれるのだから…。

○ダメ会社…土間土間、ロッテリアの2社
真ん中に座っている"最高責任者(本部長や社長)"の受け止め方が、ひどい。
機会があれば、ぜひ見せたい。
こんな上司のもとで働くのは辛い。

○この番組への参加の姿勢
自分のこと、自分がやっていることは(自分では)わからない。
お客の評価は「売上高」で表れる。
だが、この評価(売上高)と"チョイキビ判定員"の評価は大抵違っている。
(売上第一位がビリの時もある。)
この両者の判定基準の違いの意味するところが大事。
("学生の授業評価"の意味)

初期のころはまず出なかった満点が最近は毎回出る。
"出演"してくれる店・会社への「配慮」だろう。
番組の信頼性も低くなるし、評価を受ける方のためにもならない。
自社の未来・将来のために、
「厳しい審査」を求めることはできないのだろうか…?
TV局側が出てもらいたいために、"媚て"いるのか?
判定員が"媚びて"きたのか?

どちらにしても、
「厳しさ から 媚へ」の変化は、
見る者(第三者)の「信頼」を損ねる。

残念だが、この番組も近く終わるのではないか?

投稿日:2011年02月27日 (日) 16時56分

第29回:「民主化万歳!!④先進国/途上国、近代化・民主化・産業化⑤ 「豊かさ」をもたらすもの、「商業」と「工業」」

「民主化万歳!!④ ~先進国/途上国、近代化・民主化・産業化~」

①~③以上で(見えてくるものは)言いたいことは、
近代化の二つの要素「民主化と産業化」を分けることだ。

アフリカ・中東の民衆が求めているのは「自由」か「豊かさ」か?
日本の若者・国民が「政治(自由)」に無関心なのは
「(本当に)貧しくない・困っていない」からではないか?
(言い換えると、日本社会はまだ「豊か」である)

だから、民主党も自民党も、社会・国民を「見な」くていいのだ。


「民主化万歳!!⑤ ~「豊かさ」をもたらすもの、「商業」と「工業」~」

近代以前の中近東は「ヨーロッパの暗黒」に比して、
科学的にも経済的にも大変進んでいたという。

また、マルコ・ポーロがやってきた元時代とその前の宋時代の中国は
当時世界に冠たる「豊かさ」を誇っていたという。

どちらもその「豊かさ」は「商業」によりもたらされた。
その豊かさをもとに「文化・芸術」も花開いた。
(日本文化(華道・茶道、剣道、能・狂言、歌舞伎、等々)も室町時代だ)。

「環境破壊」、「食糧」などを考えると、
「産業革命」以降の「豊かさ」を「再考」したくなる。

ただ、付け加えておかねばならぬことは、
「マネー経済・資本主義」は嫌だ!
貧しいほうが、まだいい!!

投稿日:2011年02月27日 (日) 14時06分

第28回:「民主化万歳!!①京大入試漏洩騒動②"日曜討論"③中東も中国もかつては先進国だった!」

「民主化万歳!!①~京大入試漏洩騒動~」

日曜朝は、「関口宏の"サンデー・モーニング"」だ。

国際政治学者浅井が、
「日本はこんなことには…。blogの発信数は世界一だが…。」

「政治に関心がない」、と非難めいた言い方で、
「嘆く」ような「馬鹿にする」ようなご様子。
他のものも、「ゲーム感覚なんですよ」などと…。
私も、「馬鹿なことを…」と思う。

「政治に関心がない」ことはそんなに「悪いこと」なんだろうか?
低い投票率報道などの時に、「鼓腹撃壌」という故事を思い出す。

「日出でて作き、
日入りて息う。
井を鑿りて飲み、
田を耕して食う。
帝力我に何かあらんや!

(日が出りゃ せっせと野良仕事、
日ぐれにゃ ねぐらで横になる。
のどの渇きは 井戸掘ってしのぐ、
腹の足しには 田畑のみのり。
天子さまなぞ おいらの暮しにゃ、
あってもなくても おんなじことさ。)」
(十八史略)  http://homepage1.nifty.com/kjf/China-koji/P-129.htm

「民主化万歳!!②~"日曜討論"~」

毎週日曜同時刻(9:00~10:00)ではNHKで、各党代表者が議論をしている!?
こんな議論で何が生まれている?
誰が見ているのだろうか?

自民党石原は「国民が見ている」と言った!
おいおい、今の姿が「見られている」ものの姿なのか?


「民主化万歳!!③~中東も中国もかつては先進国だった!~」

『千夜一夜物語』を引いてアラブ世界はかつて豊かだった、という。
(トルコなどはアラブではない。アラブと中東は違う)

コメンテーターのコメント。
・悪いのは、資源などで自国に有利であるという理由で独裁政権を「支持」してきた先進国。

・現実(中南米・アフリカ」)は「民主化 ⇒ 軍事独裁」となっている。

どちらも尤もだが…。

投稿日:2011年02月27日 (日) 14時05分

第27回:TVから② (2011.2.17)小向美奈子事件と中国フィギュア選手の年齢詐称」問題

①小向美奈子事件は報道するに値する「事件」か?

「何をやったか」ではない。
「誰がやったか」だ。
「騒げればいい」なら

視聴者の嫉妬心などにフィットする「有名人スキャンダル」に限る。

社会問題の芸能ニュース化

小泉劇場化、政治家の劣化をもたらす

②中国フィギュア選手の年齢詐称」問題

インチキをしたあとの対応が。
悪びれない、おかしな言い訳(選手の記録は水道管破裂でなくなった)、開き直り

関係者の対応はまだわからないわけではないが、
一般人の対応(TV報道で見る限り)もすごい

戸籍・パスポートも公安局・国家により簡単に改竄される。

→ 北朝鮮と同じ

以前から、体操・馬軍団等々の前科がある
「途上国」だからではないはずだ。
(勿論、「途上国」特有の「愛国心」もあるではあろうが…。)

中国人の倫理観、そして中国社会の論理が、
我々と、universalと、global standardと

「面子/恥/誇り/プライド」
「信頼」の意味
「国家」の意味

などの面で大きく異なっているからであろう。

投稿日:2011年02月26日 (土) 01時53分

第26回:「相撲は国技か?」というテーマで二題

(1)「国技館」という名前から「相撲は国技」という観念が生まれ、定着した。
という報道を聞いて、コメンテーターたちは、
「知らなかった、えー」と口々に言い、
「建物が先で、"角力館"となっていたら、
相撲=国技とはならなかった」という。

→「国技館」と名付けた理由は江見水蔭の「相撲は国技なり」という文章から。
ならば、「別ルート」で同結果になる可能性がある。

しかし、そうなったときのプロセス・背景によっては、
意識性が高くなり、「精神のあり方」が違ってきたかもしれない。

(2)「相撲は国技か?」②

「国技」の英語表記は?

考えたことないと思う。
TVでも言っているのを聞いたことがない。

調べてみると、"national sports"らしい。

「ああ、そうか」
と、思ったかね?

「なら、相撲は国技じゃないなあ…」
学校相撲は別として、
国技館で行われている「大相撲」は「スポーツ」ではない(とされている)からだ!!
例えば、
・体重別制をとらない(unfair)
・最高位横綱になるためには横審による審査で
「心技体」が備わっていることを認められねばならない。
・横綱は負ける(越す)とchampionの座から降格するのではなく、
引退せねばならない。
・審判(行司)のあり方の特異性。等々。

でも、「相撲は、日本古来の"肉体競技"だ。」

となると、
「肉体競技とスポーツは違う。必ずしも、一致しないことがある。」

「何・どこが違うのか!?
それこそが、"相撲は国技"の所以がある。」

(国技を"national sports"と訳すのは正しいのか?
という問はある。
イギリスにもラグビー、クリケットなどの「国技」はあっても、
"national sports"という言葉はあるのか?
もし、ないのなら、上の論理はなりたたないなぁ…)

投稿日:2011年02月26日 (土) 01時49分

第25回:「レンガの建物」他

ニュージーランド、クライストチャーチの地震の惨状が画面に流れている。
美しいレンガの建物が幾つ幾つも倒壊している。

①「三匹のこぶた」の話を知っていると思う。

「長豚は藁の家、次豚は木の家、三豚は煉瓦の家」を作り、
煉瓦の家以外はオオカミの一息で吹き飛ばされてしまった、というのだが。
日本の家は、木と紙でできている、とばかにしてきた(白人も日本人も)。
そして石(コンクリート)造りの家に、
合わぬ気候の中で、エアコンを使いながら住んでいる。

だが、煉瓦の家は実にもろかった!!

木を切り倒しすぎて、木造を建てられなくなった。
人(狼)が人(豚)を攻撃するなら、煉瓦は丈夫だろう。

自然を「自分のもの」という思い上がりが、
地震被害も環境破壊も産んでいると(も)言えよう。


②瓦礫の下敷きになっている人がいる数時間後に、
「なぜ起こったのか?」などと議論している。

国内で起こって、画が沢山とれて流せるなら、
こんな話は、翌日以降になるんじゃないか?

欧米のTVならどうだろうか?

③「耐震基準はどうなっいるのか」を問題としているが、
「地震国なので厳しい。古い建物は基準外。」と専門家は答える。

「新しそうなビルで、日本人留学生は下敷きになってるぜ!!??」

映像を見ながら、視ていない。
「視る」とは、問を立てながら、持ちながら「みる」ことだ。 

④TV朝日の番組作りは、ダントツにひどい。

ニュースなのにBGMを流す!?
悲惨な映像のとき、陰鬱なメロディを流す。
事実を事実として伝える、という姿勢に欠けている。
(テレ朝以外では記憶がないが、事実はわからない。
だが、「"朝日新聞"のTV局だもんなぁ…」と言いたい気持ちが抑えられない。)

「発掘、あるある大事典」事件を「下請けのしっぽ切り」で逃げ、
反省をしなかったのを驚いていては、「初心」と馬鹿にされるだろうが…。
ネットとの「差別化」の第一は「情報の信頼性」でいかねばならないのに…。

(付)○ほぼ毎日、テロップのまちがい、テロップと音声のずれがある。
(今日は、「世界中でカジノがあるのは120以上」を「12以上」とテロップに流し、謝っていた。)

投稿日:2011年02月23日 (水) 10時30分

第24回:「2011.2.21のTVから」大相撲八百長"疑惑"と海老蔵事件の裁判

「大相撲八百長"疑惑"」
○名前が挙がった14人のうち携帯電話を提出したのは7人という。
壊れただのなんなのと言っているそうだが、
(当たり前だ!なんで俺だけ?みんなやっているのに…。)
大相撲教会から、各親方に協力するように指導させているのか?

協会は「本気」ではない。
委員会に「丸投げ」の感じ。
(問題を)「改革(解決)」しなければとは思っていないんじゃないか。
(世間に)「対応」しなければ、と思っているだけだろう。
「騒ぐ」だけで、問題に迫らない(確認も指摘もしない)
TVも「本気」でないだろう。

「八百長」ってこれほど騒ぐほど「悪い」ことか!?
「小沢問題」とおなじだなあ…。

「倫理」を足蹴にしているマスコミが、
「倫理」を忘れている視聴者(国民)に、
「倫理」問題を騒いでいる。
そして、(当たり前なんだが)「法制度(コンプライアンス)」だけで終わる。

○「海老蔵事件の裁判」
以前からだが、暴走族リーダー(側)の情報を、checkなしで「垂れ流す」。
海老蔵の父団十郎も怒っていたが、
そのシーンをチラと映すだけで、
その「怒り」を無視する。

報道は中立・公平で「(自分が信じる)真実」を伝えるものではないのか?

○「なんで こーなるの?」
報道する対象は見ていない。
同業他社を見ているだけ。

視聴者(国民)は見ていない。
視聴率を見ているだけ。

自分の会社が「何をする会社か?」
自分は「何をしているのか?}
を「問わなくても」いいのだろうか?

あなたの会社も「そーなんじゃないの?」

投稿日:2011年02月21日 (月) 09時57分

第23回:「調査捕鯨中止のニュース」~2011.2.20のTVから③~

日本は"テロ"に弱いなぁ…。

尖閣事件の時も、簡単に中国の恫喝に屈した。
今度も、シーシェパードの暴力に屈した。

「和」を大事にしているからか…?
「和」は"統合"であり"抑圧"ではないはずだ。

「話し合い」が成り立つためには、
相手に聞いてもらえなければならない。
聞いてもらうためには、「信頼」「威厳」が欠如していては…。

「"テロ・暴力"に弱い」と思われたら…。

毅然として、シーシェパードを非難せねばならない。
シーシェパードを扶助している豪州政府に講義せねばならない。

"戦争放棄(暴力反対)"を掲げる限り、
その主張・生き方に「誇り」を持たねばならない。
〃   を「正しい」と思うなら、
それに反するやり方に、堂々と反対・非難しなければならない。

その「誇り高い」「力強い」姿勢なくして、
他者は話を聞いてくれない。
「力」によって生きていくのではないなら、
「何によるのか?」
「品格」「見識」「徳」…。

平和憲法という「困難な道」を選択したのなら、
「法」と共に、「倫理(生き方)」をも模索すべきであったのに、
その努力を怠ったツケが回ってきている。

また「三國志講座」を再開したい。 

投稿日:2011年02月20日 (日) 11時48分

第22回:「爺じゃないのに…」~2011.2.20のTVから②~

毎週、関口宏「サンデーモーニング」を見ている。
本日から、新しいコメンテーター土井香苗
(国際NGO・ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表兼弁護士)が出ている。
まだ若い。30代半ばだろうか?
初出場だから緊張しているのだろうが"いただけない"。

・とにかく、話が実に長い!
一旦話始めると、話す話す"ペラペラ"と…。
しかも早口だから聞いていられない。

・話がくどい!
一から説明を始める。
これは、"爺の話"の特徴だ。
テレ朝の鳥越がそうだ。
みんなが結論を言った段階でも、
最初のほうで説明されたことを、じぶんで一から確認・説明する。
(その光景を見るたびに「ああは、ならないぞ!」心に誓っている。
人に教える、理屈で考えるものの"末路"だからなぁ…。)
彼女は"若い女"なのに…。

・若く、初出場。
緊張してもしかたがない。
肩に力が入っても無理はない。
だが、彼女はずっと(結構長い間)こうだろうなぁ…。
すでにTVのレギュラー・コメンテーターの経験もあるのだから、
"上がっていた"わけではないだろう。

ネットで調べてみた。
"史上最年少(大学3年)で司法試験に合格"
"ピースボート参加"
"検事職「女性枠」撤廃運動"
"難民の人権保護活動"
"反戦運動「イラク国際戦犯民衆法廷」の検事役"
などなど…。
出世意欲、権力志向ではない、
真摯に生きている、
(その意味で)尊敬できる人物ではないか。
先輩たちが喋っている時の表情など、
"katsuma"ではない。

だが、惜しいなぁ…。
先輩コメンテーターの喋り方から学べばいいのに…。

「ゆったりと、長くなく」話すこと。

「話したいこと」だけに立たず、
「聞かせねばならぬこと」「聞いてもらえること」に配慮する。
つまり「話し方」が大切なのだ。

投稿日:2011年02月20日 (日) 11時47分

第21回:「民主党"小沢チルドレン"16人会派離脱」~2011.2.20のTVから①~

民主党に会派離脱届を提出した渡辺浩一郎衆院議員らは17日、国会内で記者会見した。
執行部への抗議文と会見の要旨は次の通り。

<抗議文>

「今の菅政権は国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない」
と多くの議員が感じている。
菅直人首相は増税への意欲をあらわにしてマニフェストを捨て、
政治主導の御旗(みはた)も捨てた。
無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正当性はない。
国民との約束の実現に取り組む我々こそが真の民主党だ。
従って民主党会派とは分かれ、新会派を設立する。
(毎日jpより)

国民のため、民主党のため、という。
誰もが「小沢のためじゃないか」と思っている。
小沢への"義理と人情"もあるだろうが、
小沢の力で議員になり、彼の力がないと次がない連中だ。
"自分のため(利)"に立ちながら、"みんなのため"と言う。
(予算に反対なら、なぜ党内で議論・反対しなかったのか!?)
なんと「薄汚い」!!

なんでこんな連中が出てきたのか?

"バブル経済"崩壊後からの"(長すぎる)失われた20年"
⇒ 社会の閉塞感 
⇒ 改革(=それまでの否定)
⇒「協調(話合い)より競争(対決)」という"イデオロギー"
⇒「二大政党制による政権交代」が"理想の政治体制"の"絶対化"
⇒ 政権交代・選挙に勝つためには"数"がこそ命
⇒ 議員一人一人はどうでもいい

「民主主義は数の論理だ」
(だから、"官僚制"化する。)
いくら話し合おうと、最後は多数決だ。
「数」を"絶対化"すると(小沢、そして現代日本)、
「質」は問われず、劣化する。
「数の論理」とは"1"は"1"でしかなく、
どんな人でも「一票」でしかなくなる。
民主主義が「衆愚政治」に堕すのはこのためだ。

「表に出せ(談合=話合いはするな)」
じゃないと、報道できない=番組(商品)ができない。
話合いじゃ「ドラマチックじゃない」「つまらない」。
「戦っているのを見せろ」「勝ち負けが見たい」という、国民。
「国民・有権者の声に耳を傾けなければならない。」

このニュースを聞いて、菅は7度も
「国民に必要なことを」
と、繰り返したそうだ!!!!!!!???????

こいつも"16人"と同様に、
言っていることを「ひょっとしたら、信じているのかもしれない!」んじゃないか?

投稿日:2011年02月20日 (日) 11時46分

第20回:2011.2.16「朝日新聞」のコラムにツッコミ

11面コラム「経済気象台」より。
「日本人は一度コンセプトを与えられると
類いまれなる能力を発揮する。
たとえばカメラであり、自動車だ。
しかし世界を動かすコンセプトを
一度でも生んだことがあるのか」
これは米国の友人の言葉である。
言われてみればその通りで、…。

この後、こう続く。

日本が経済大国になった理由はいろいろあるが、
基本において「コンセプト依存型」だったのは
まぎれもない事実だ。
コンセプト不在のまま経済大国にのし上がった
日本の存在は世界経済から見ればある意味不気味で、
無用な存在であるに違いない。…。」
(これこれ、そこの君、笑うんじゃない!)
そのあと、"「和魂漢才」から「和魂洋才」、
現在我々がかつて経験したことがない
未到の「和魂和才」の時代を迎えようとしている、
千年に及ぶ日本人の生き方そのものが問われている…。"

いかがお思いかな?

以下、感想を数点述べてみたい。
(今更、朝日のコラムを「論じる」なんて言ったら笑われちゃう。)

①まず、誰でも(朝日以外)気づく軽いツッコミから。

下線のような考えはどこから出てくるんだ?
(たぶん朝日に入社すれば、
こんな発想もできるようになるんだろうが…。)
理由は「権兵衛(欧米)が種撒けばカラス(日本)がほじく る」
ことをみんな(欧米?それとも世界中?)が
もう御免だと思っているからだそうだ。
たぶんアンケートでもとったんだろうなぁ…。

②「コンセプト」ってなぁに?
このコラムのタイトルは「コンセプトの創造」であり、
文中には5回出てくる
(その5箇所の前後は引用している)。
その「コンセプト」とは何を指して言っているのか?
最初の米国の友人の言葉では「商品のコンセプト」を指 している。

だが、次の「経済大国日本とコンセプト依存・不在論」 では、
「商品のコンセプト」であるようで、ないようで、
よくわからない。
最初の「コンセプト依存型」は
「商品のコンセプト」でも意味が通るが、
次の「コンセプト不在のまま…」は
「商品のコンセプト」では意味が通らない。
同じパラグラフで違う意味とは…!?

最後5回目のものは、
明らかに「商品のコンセプト」のことではあるまい。
「個人のコンセプト」と言うのだから。 

また、「求められているのは日本の未来、
立国のあり方についての真摯な議論」と言っている。
「あり方」となると「規範性」を持つ。
だが、「商品のコンセプト」には「規範性」はないぞ。

最後のパラグラフの文頭で、
「果たして和才ありや」と問うている。
それ以前の「和魂漢才・洋才」から察して、
「コンセプト=才」であり「制度や技術」を指すのだろう。

うーん、頭が痛い。

最初は「商品コンセプト」のことだが、
途中で「あり方」に代わり、
だが、「制度・技術」なのか、と思いきや、
最後の最後で、また「あり方」となった。

③なぜ、日本は"コンセプト依存型"だったのか?

なぜ、「世界を動かす日本発のコンセプトがなかったのか?」という問い

このコラムの最後が泣かせる(笑わせる?)ぜ。
「…略…国は国、企業は企業、個人は個人なりに、
コンセプトを文字通り「一所懸命」に
追求すべき時期に来ているように思われる。」


諸君、学んだか?
「○○なりに」とか「思われる」を使うテクを。
自分で言って・書いておきながら、
実は自分では信じていないことを
大上段(大冗談)から他人に説教するときには、
朝日のコラム・社説を学ぶといいぞぉ。
入試の小論文対策になるそうだから…。

これだけ「書くネタ」を提供してくれる朝日新聞。
うーん、150円は実に安い!!!
比較するために「産経新聞」も一緒に買ったのだが、
「書きたいっ!」と思わせてくれるネタは、
やはり朝日新聞だなぁ…。

だが、こんなネタ・話、何日持つかなぁ…?
書く方も、読む方も一週間持たないだろう。

投稿日:2011年02月19日 (土) 12時33分

第19回:「心は見えるか、見えないか」

「心は見えるか?」と聞かれたら、
多くの人は少し考えて、「ノー」だろうが、
一部の人は「イエス」と答えるだろう。

「心は見えるとしたら、どしたら見えるか?」
と聞かれると、まずほとんどの人は
「うっ」と詰まるのではないだろうか。

「心は見えるんだなぁ…、"心遣い"を見れば。」

だから、
「"思い"も見えるんだなぁ…、"    "を見れば…。」

見方は、ちょっと難しいよ。

「目で見るんじゃないんだ。
心で"○○る"んだ。」

投稿日:2011年02月19日 (土) 11時06分

第18回:「忙・慌」という文字

以前から、ひっかかっている「問」がある。

《忙》の「亡くす"心"」の「心」とは何だろうか?

《慌》の「荒れた"心"」の「心」とは何だろうか?

投稿日:2011年02月19日 (土) 10時43分

第17回:「"バカ"になった日本」

一つの原理でしか理解ができない。
一つの原理でしか納得できない。
一つの原理しか認めることができない。
というのは、「単純」、
「馬鹿」「頭が悪い」ということだ。

社会なんて、
たった「一つの原理」だけでやっていけるはずがないじゃないか!

と、前回書いた。

(未完)

投稿日:2011年02月19日 (土) 10時21分

第16回:「米国でも言葉狩り」(2011.2.16朝日新聞)

今月出版された、M.トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」の新版では、
差別用語"ニガー"を中立的な"奴隷(slave)に言い換えていると、
新聞(「読売新聞」2011.2.17)にあった。

"ニガー"は200回以上つかわれているそうだが、
黒人生徒が傷つく恐れがあるとして、
教材としては敬遠される傾向にあったという。
原典の出版時から一部図書館では禁書となっていたそうだ。

勿論、この改変には賛否両論が多いというが、
ヨーロッパでも、こんな「言葉狩り」をやっているのだろうか?
「人権(平等)」の生誕地にもあるのだろうか?

伝統に立ち、
いまだ「身分(貴族)や階級(地主・資本家・労働者)」を残している。
「進歩」思想を生みながら、
「街の佇まい」を変えまいとし、
「言葉」を守りぬこうとする。

「ダブル・スタンダード」で生きる
「したたか」で「一筋縄ではいかぬ」ヨーロッパ。

つまり「利口」ということだ。
一つの原理でしか理解ができない。
一つの原理でしか納得できない。
一つの原理しか認めることができない。
というのは、「単純」、
「馬鹿」「頭が悪い」ということだ。

人間なんて、
たった「一つの原理」だけで生きていけるはずがないじゃないか!
社会なんて、
たった「一つの原理」だけでやっていけるはずがないじゃないか!

投稿日:2011年02月19日 (土) 10時20分

第15回:「自由において選択するは"目的(動機・欲求)"か"手段"か」

「神は十戒を与えることにより、人間に自由を与えた」という解釈を、
あなたはすんなり理解できる・納得できるだろうか?

「殺してはならない(第6戒)」とすることで、
人間を憎しみから解放し、

「姦淫してはならない(第7戒)」
「盗んではならない(第8戒)」により、
欲望から解き放った、というのである。

いかがかな、納得できただろうか?

解放されて、自由に選択できるようになったのは何か?
「動機」を形成する「感情と欲望から解放される」となると、
天国の門をくぐるため(目的)に、神の教えのままに、
神が「よし」と言われる生き方をすることとなろう。

なるほど!
「プロテスタンティズムの倫理」や
「サイモン意志決定論が価値前提(目的)を問わない」のもわかる気がする。

それにしても、
「感情・欲望の否定・離脱」は仏教や道教などでも説かれているが、
「良き後生」を与えることにおいては共通だが、
「合理性」を生むか否か、ずいぶん違うもんだなぁ…。

投稿日:2011年02月19日 (土) 09時26分

第14回:「表参道も"カモン中国観光客"」

原宿・表参道も中国人むけにビジネスの取り組みを始めたという。
「春節記念セール」や店員の中国語教育や各店舗の中国客対応チェック等々。
「そろそろ対応しなければ…」と言う。

「しなくていい!!」
「ファッションの町」を捨てるのか!?

「おしゃれ」とは「我慢」だ。
デブもだらしない格好・姿勢、グチ・酔っぱらい、等々。
「我慢」できないからそうなるのだ!!
みな「恰好悪い」!

自分たちも「ブームに乗ろう」
「売り上げを増やそう」
なぞ、最高に「おしゃれ」じゃないぞ。

マナーが「違う」中国人観光客がいない
「おしゃれな街」を残してくれ!!

投稿日:2011年02月19日 (土) 09時19分

第13回:「世代を越えてコミュニケーション(後)」

対話は、相手との関係に依存する。
個人的・私的関係以外の人間との会話は、
「法、規則、契約」関係にないと、
そしてその限りでのみ
なされるようになってきているのだろう。

「上下関係」がなくなり、
「下のもの」には「立場」が「わからなく」なった現代。
「上のもの」には従う・「上のもの」の話を聞く、「文化・規範」が希薄化・消滅した現代。

「進歩」「革新(イノベーション)」が「正義」となり、
「伝統」は「旧弊」と同義となり、
「革新」を妨げるものとなり、
「文化領域」にのみ矮小化された。
なら、年長者(オジサン)の話なんか聞く必要なんかどこにもない!!
「また課長の自慢話が始まった!!」

その上に、
「嫌なことは我慢しなくていい」
「我慢・無理はしなくていい」
「好き・得意なことをやる方がいい」
等々がのっかった現代。

看護師さんくらいしか、
オジサンと「楽しそうに」話をしてくれなくなっているんだろうなぁ…。

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時44分

第12回:「世代を越えてコミュニケーション(中)」

一旦書くのを中断して、また再開している。

体を拭いてもらうためだ(点滴の管が着いていたりして自分では自由に拭けない。)
終わると実に気持ちがいい。
やってくれたのは男の看護師だった。初めてだ。
彼も実に感じがいい。(この病院の看護師の感じは本当にいい。
入院しているものには実に大きい。)
「男の看護師は初めてだ」と話しかけると、
限られた時間の中で、いろいろ話してくれた。
(学校では1/6が男子だったそうだ。結構いるなぁ…。
精神科では必要とされているとのこと。なるほど。
介護士に比べて報酬が高い、とのこと。
管!!何をグズグスしている!?)

男の患者(オジサン)に対する女の看護婦(師)の関係は、
(男の目から見ると)どこかホステスと客を思わせる。
オジサンの相手をしてやり、不満の解消・癒しを与える役割・機能だ。
その背後には「性」が存在する感じだ。

だが、男の看護師の場合はどうなるだろうか?
彼は「看護師の仕事はけっこう力仕事が多い。患者の持ち上げなどは大変だ。」と言う。
彼は、「癒し」を機能とは捉えていないようだ。もちろん若いし、経験もまだ浅いであろうが…。

陳腐な結論になった感じがするのだが、
「相手の話を聞こう、会話をしよう、という姿勢を持てる・持てるかどうかが決定的。」
「看護師たちは、患者の世話をしよう、それが自分の役割だ、と思っている。
決して、当たり前だが、個人として会話しようとしているわけではないのだ。」

かつての日本社会には、"君臣"、"親子"、"師弟"等々が「上下関係(長幼の序)」としてあった。
だが現在では、それらの関係は「上下関係」ではなく、「機能関係」と変化した。
「上のもの」の「役割、立場(親・師・上司など)」は厳然と存在し続けている。
だが、「下のもの」のそれは?
「立場」は「個人」には存在しない。
そんな自分の「自由」を制約させるものはない!
「法、規則・ルール、契約」はあっても「立場」はなくなっているのではないか?

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時38分

第11回:「世代を越えてコミュニケーション(前)」

看護婦(師)さんたちは大体20代、せいぜい30代前半だろう
(私の病室6人部屋を担当している十数名)。
患者の年代は40代と50代が一人ずつ、60代以上が4人。
年が20~40離れている。

私の職場・周りだけではないと思うが、
最近では、世代が違い、年齢が離れると、
会話が成立しないというよりも、
若者は年輩者と会話しようとしないようだ。

だが、この病室では、気さくな声かけがある。
いま、私の前のベッドでは、
患者と看護婦さんがもう10分はおしゃべりを続けている。
(だから、この文章を思い立った。)
この人は特におしゃべり好きなようだが、
他に二人、これほどではないが、結構おしゃべりをしている。

この人たちは、入院してからの期間が相当長そうで、
それもあるだろう。
私が長くなっても、このようにはできそうもない。
年輩者側の要因、気さくさ等の性格・話題の豊富さは、
若い世代とのコミュニケーションを大きく左右しよう。

もう一方の若い世代の条件は何だろうか?
看護婦さん達は楽しそうに話しており、
決して無理に会わせている感じはない。
もちろん話題は他愛のないものだ。

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時35分

第10回:「遊び」と「余力・余裕」

入院するはめとなった。
突然のこと故読むものがない!
そこで何か売店で買ってきてくれ、と頼んだ。
『週間現代』  号である。
そこから、何点か拾ってみたい。
(週刊誌ゆえ事実系については避けた方が無難であるので、「
言葉」や「見方」などに絞りたい。)

①おちまさと(プロデューサー)「逆転満塁サラリーマン~ピンチをチャンスに変える仕事術~」(p.113)
は、こんな言葉から始まっている。

「あなたの『心のハンドル』に"あそび"はありますか?」
車のハンドルに"あそび"があるように、
仕事でもこの"あそび"の部分が必要だと私は考えています。……。
"あそび"とは、別の言い方をすれば「余力」と言えるかもしれません。」

とあり、村上春樹が、小説を書いているとき、
"乗ってきた"と思ったら筆を置き、
その方が次の日に書き始める意欲が高くなる、
というエピソードを語っている。

"あそび"の重要性については大いに頷かされることだし、
このエピソードもなかなか参考になる話だ。

そのあと、「モテる人の共通点は『余裕』があること」ではないでしょうか。
……この「余裕」も"あそび"のひとつです。」とある。

だが、「"あそび"="余裕"」であっても、
「"あそび"="余力"」だろうか?

一番最初にあるように、
「あなたの『心のハンドル』に"あそび"はありますか?」が、本テーマなら、
「"あそび"="余裕"」であっても、
「"あそび"="余力"」ではないと思うのだが…。

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時32分

第9回:「言葉と思考」

「この雪おかしいです。
靴やばいです。
めっちゃ寒いです。」

2011.2.16の朝のニュースで、
昨晩深夜の新宿でインタビューされた若い女性の言葉。

「おかしいのは、やばいのはお前の言葉の方だ!」
というのでは、ツッコミとしてもつまるまい。

「今晩の雪 すごいですねぇ…。
靴が大変です。
本当に(またはすごく)寒いです。」
我々なら、こういう風に言うところだろうか…。

だが、「表現・言葉は違うが、言いたいことは同じ」
と思っていいのだろうか?と、ふと気づいた。
これまでは、そう思ってきた。
「あれが、若者の・今風の言い方なんだなぁ…」と。

でも、違うんじゃないだろうか?
彼(女)達と私(達)との表現の仕方・言葉の使い方が違えば、
感じ方も・考え方も、言いたい内容も違うのではないだろうか?
「おかしいんじゃないか?」と「ムカツク」。
同じだろうか?
私たちは電車の中で着替え・化粧はできないし、床には座れないのだ。

同じ現代日本社会に生き、同じ現象を見、
「同じ」日本語をしゃべっているはずなのだが…。

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時29分

第8回:石渡嶺司『最高学府はバカだらけ~全入時代の大学「崖っぷち」事情~』光文社新書

大学・大学生のことについて論じたもの、
ましてや批判したものなら是非とも読まねばならぬ。
(批判されるのはやはりイヤだが、
知らない・気づかないこと、そう見られている等がわかる。
これを嫌うもののリスクは極めて高くなろう。)

第1章 アホ大学のバカ学生(講義・就活現状レポート)
第2章 バカ学生を生む犯人は誰か?(大学・高校・文科省・家庭・企業の5説)
第3章 バカ学生の生みの親はやはり大学!?
第4章 大学の情報公開をめぐる二つの講演
第5章 ジコチューな超難関大
第6章 「崖っぷち大学」サバイバル
終章  バカ学生はバカ学生のままか?

もう少し、第1章にあるような現状報告があるかと思っていたが以外に少なかった。
また「なぜこういう状態に至ったか?」ではなく、
「誰が犯人(こういう風にしたのか)?」の分析をしており、
「悪いのは(どうも)大学たけど」、
「大学には可能性があり、(一部の大学が始めたような)"面倒見がいい大学"になれ」、
「そんな大学を選べ」という結論は「それなりに」納得はできる。

著者は1975年生まれ。
私立北嶺中学・高校
代ゼミ
東洋大学社会学部
派遣社員、無職、編集プロダクション勤務
2003年ライター(主に大学・教育・就活問題、『○○選び本』中心)

なんか、わかる気がしないか?
「何が」という原因分析でなく、
「誰が」という犯人分析をする。

相当の才を持っているのではないかと推測される。
だが、試験勉強は性に合わなかった。
彼の「コンプレックス」が大学・就活問題に関心を持たせるのではないか。
調べる過程、インタビュー等々で、
「今の自分」にした「大学の正体」が「見えてきた」。
それが、この一作となっている。

だが、惜しいなぁ…。
「彼は大学で化けたのだろうか?」
化ける必要がない(?)バカ学生でなくとも、
「大学でどう成長したのだろうか?」
その「視点」がないようだ。
だから、「犯人探し」しかできない。
この問題を引き起こしている「何、原因、構造」を
問題としない、解明しようとしないのではないだろうか。
(それが大学で学ぶことだから…)

惜しいなぁ…。
結局、これまで何冊も出してきている「ランキング本」と同じ、
「大学選び本」になってしまっている…。

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時25分

第7回:「河村革命③~対決と話し合い~」

議会と首長との関係、二元代表制が問題視されている。
(「ねじれ」による停滞で、衆参二院制も問題視されてきている。)

河村のやり方が強引だという。
市議が言うならわかるのだが、
TV、コメンテーター・学者までもが言う。
法案・予算案を首長が議会にかける。
議会が(数の論理で)否決する。
どうすればいいんだ?

「相手(議会・議員)が賛成する法案を出せ」
ということをおそらくみんなは思っているのだろうなぁ…。

さもなくば、「話し合いをしろ」と言う。
現実問題として話し合いができるのか?
野党が"YES"と言うのか?
しかも、議員報酬削減だぜ!?

議会が本当に「話し合いの場」、
「話し合いでものごとを決めている場」
と思っているのだろうか!!!!????
与野党の議席数で決まるんじゃないか!
議会の場での話し合いで、
相手(野党)を納得させることで決まっているんじゃないこと位、
もうみんなわかっているはずなのに…。
話し合いの仕方を見て、
有権者は次の投票の判断材料にはするけれど…。

大体、「話し合い」をしたら、「談合」と非難するじゃないか!!!!!!!

「話し合い」を本当に信じているのか???
その「話し合い」って何だ?
「議論」か、そうじゃないのか?
「論理」を本当に大切にしているのか?
そうじゃないだろ!?
「もめる」「対決・対立」「トラブル」「コンフリクト」等々が嫌なんだろ?

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時18分

第6回:「河村革命②~河村は独裁者か~」

河村の「強引な」手法をもって、彼を独裁者と呼ぶ向きがある。
同じように捉えられた鹿児島県阿久根市長も同様だが、
両者の活動から急速にクローズアップされてきたのが、
住民リコールである。
役所と議会を支配下に置いたって、
リコールがあることに世の中は気づいたのではないのか?

河村革命は「選挙」と「リコール投票」の
二つの「住民投票」により成就したものである。
それをなぜ「独裁」と言うのだろうか?

投稿日:2011年02月18日 (金) 13時15分

第5回:「河村革命」

(元)市議が語った。
「自民もダメ。民主もダメ。
この閉塞感の中で、標的・矛先となった。」

また、TVではこのようにコメントしていた。
「地方政治はもっと地味なもので、
シングル・イシューで是か非かを迫るやり方は
(「小泉劇場」と同じで)危険だ。」

共に一理ある。
だが、なぜ「河村革命」が成功したのか、の視点が
全く欠落しているのではないか。

議会・議員の無機能性・無責任性が
近年急速に明らかになってきたのではないか?
地方議員の視察の実態。
世襲に対する批判。
財政破綻のもとでも高額な議員歳費・手当。
夕張市の破綻の最大責任は予算・決算を認めた議会ではないか?

河村の勝利は「議会・議員に対する不信任」であることの理解ができなければ、自民党・民主党と同じ轍を踏むことになろう。

投稿日:2011年02月15日 (火) 20時36分

第4回:「小沢問題」

あなたの考えは次のどれだろうか?
①有罪
②有罪にはならないだろうが、クロ
③無罪
④今度裁判にかけられたこと以外に、いろいろ「やっている」はず
⑤その他

国民の大多数は④ではないのか?

ホリエモン、村上ファンドの時もそうだが、
「本当に」みなが「悪い」と思っていることでは
裁けない、という「現実」をどう考えるか?

この現実に不満を持ち、どうにかしたいのなら、
「倫理」に求める以外にはないのではないか?

だが、いまの日本の「世間」では、
倫理を求めることや、倫理教育を行うことは、
「自由」の名のもとに反対するのではないだろうか?

「倫理」と「自由」。
なぜ、「必要」だと思っているくせに、
「倫理」を「社会、国家」で問題にすると反発をするのか?

昭和前期の「日本国家」が「信用」できなかったからといって、
いつまで「国家」を否定し続けるのだろうか?
「個人」レベルでは「倫理」は存在しまい。
「社会」があるからこそ「倫理」は必要となり、
その「社会」にふさわしい「倫理」が模索される。
現代「社会」から「国家」を分離させることはできないのだ。

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今回からは、しばらく第4の部屋から書いていく。
数日前、急遽入院するはめになった。
だから、4つ目の部屋からの光景も書いていくつもりだ。

すでに10本ほど書いたのだが、
読む側としても、少しずつの方がいいはずだ。

始まって、数回しか書いていないので、
「病院ネタ」は後に回すこととして、
まず、政治ネタなどから続けていきたい。

本日、息子からパソコンのHPにアップしてもらう予定。
(PCを持ち込んでいない。病室では使えない。
これは"ポメラ"でベッドで書いている。結構使える。
だが、PCにファイルを移すのが、実に面倒!
メーカーに改良を求めたい。)

すでに10本ほどかいたのだが、
一日に2つずつアップしていくつもりだ。
読む側も少しずつの方が、
読んだ後、いろいろイメージできるだろうから。

1行でもいい。感想が欲しい。
面白かったものはどれかでもいい。

病院のベッドで書き続けるモチベーションとなる。  (2011.2.16)

投稿日:2011年02月15日 (火) 20時35分

第3回:NHK「大人ドリル」

日曜朝8:15~45の「大人ドリル」という番組を見た人はいるだろうか?
(水曜午前にBSでも再放送)
加藤浩次と渡辺満里奈が司会・聞き手となり(出世したもんだなあ…)、
NHKの解説委員が3人~出演してテーマにそったQUIZを出しながら解説する番組だ。
家内は見ていて、これまで興味深い話があると、
私に教えてくれていたのだが
(私は、恥ずかしながら、TBS関口宏からスタートしているので…)、
今回再放送で初めて見た(テーマ「生き残れるか?日本の企業」)。

低レベルの解説委員がいるなぁ…!?
本日出演の3人のうち今井純子委員の話は、肯くことができた。
だが、真ん中に座った最年配の山田伸二委員は落ちる!
一言で言えば「市場原理」一本槍。
競争原理さえ導入しさえすれば大丈夫、という意見だ。
「環境は変わった。これまでの市場=欧米ではなく、新興国市場において、(中韓と)競争できるようになれ!」
「経営者を若者、女性、外国人にせよ!」という!?
なんとsimple! simpleton!!

「サッカーの香川を見よ!」と言う。
現実を見て、(「競争が香川を育てた」)と、
その「原因、要因、本質」を見抜くのは凄い!

だが、世間で「競争、競争」という。
アメリカでは「競争」だ、と聞く。
だから「答えは”競争”だ」と。
「香川も欧米の競争環境で成長したように」と、ideologyの補強に使う。

なんと浅墓な…。

人間には、
・自分で物事を見、考えているもの
・世間・流行・権威に盲従するもの
この2タイプだけではない。
・自分の考えなど「大したことない」とわきまえているもの
これが、「世を怖・懼れ」、「畏れを知る」、
「分際を知る」「庶民」である。
だから、「伝統」と「(伝統=これまでから生まれた)常識」、
そして「(常識で成り立つ)世間」を畏れる・懼れる・怖れる。
(基盤は「義理と人情」)。

NHKは「皆様のNHK」である。
その皆様(国民)は、「庶民」か「大衆」か?
そして、「世論を形成する(流行語大賞における大河・朝の連続ドラマ)」NHKの解説委員は…?

※解説委員達の「見識」を知りたい人は、
また「見識」とは?を知りたい人は、以下のadressにGO!!
(意見の「優劣」を比較・吟味することは役に立つ。)

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu/program/index.html

投稿日:2011年02月09日 (水) 13時17分

第2回:大相撲八百長「疑惑」

(2011.2.3のニュースより)
・全ての人が「八百長はあった」と思っているはずだ。
・理事長のこのコメントは決定的。
 「八百長は、あったようだ」
 「だが、今回だけのことであり、これまでは無かった…」
 誰も信じない。勿論本人も。
・正直でない人間には誰も(解決、改革)できると信じない。

・八百長は「悪いこと」なのか?なぜ?
・八百長自体は、犯罪ではなく、刑罰の対象にはならない。
 「コンプライアンス」違反でないとしたら…?
 「倫理」の問題でしょう。
・「何が悪いのか、問題なのか」問題を引き起こす構造を
 明らかにしなければ解決できぬことは、わっかているはずだが…。



投稿日:2011年02月04日 (金) 09時52分

第1回:エジプトの「民主化」運動

(2011.2.4のニュースより)
・「独裁政権=悪、民衆=善」という図式がある。
・あの商店略奪は誰がやったのか?
あの略奪に正当性はあるのか?
・私は、大地震があっても略奪がおこらない日本が、
略奪をしない日本人が誇らしい。
(およそ200ある世界中の国の中で…)
・いつまでも「略奪がない日本」であって欲しいが…。

投稿日:2011年02月04日 (金) 09時34分

「三つの箱から世間を覗く」

「三つの箱から世間を覗く」というタイトルで、
blogみたいなものを始めたい。
中身は「見た・聞いたことについての感想のノート」だ。
とりあえず、箇条書き程度でメモっておいて、
その中から(気が向いたら)少し書き足すだけだが、
見た人に、「視点」のヒントを与えられたら…、
と思っている。

(タイトルは、「誰かが言っているかもしれないが…」も考えた。
論ずる内容、結論より「視点」の重要性を感じてもらいたい。)

学者(文系)は、本・論文を読み、書くのが商売だ。
だが、「何を問題とするのか」を本だけに依存していては失格であろう。
社会(現実)に関心を持ち、
そこから問題を引き出さねばなるまい。
(学者の「テーマ」と「現実」の関係は、また論じてみたい。)

いかなる「社会を見る窓」を、幾つ持つか?
本部屋では、3つの「世間を覗く窓」から
現代日本社会を語ってみたいと思う。

その「三つの窓」とは何か?
それは回を追うごとに明らかになる。

(これを見た人は、「三つの箱」を推測してみて欲しい。)

(この「新シリーズ」にいつ誰が気がつくかな?)

(「三国志教室」はなんとかするつもりだ。
申し訳ない。)

投稿日:2011年02月06日 (日) 11時30分