2011年8月14日日曜日

「三つの箱から世間を覗く」"第100回記念企画

「"三つの箱から世間を覗く"第100回記念企画に参加者募集

みんなのおかげで100回を迎えることができた。ありがとう。
竹田君から記念にアンケートでもやりましょう、という提案があった。
だが、それだけで終えるのは少々もったいない。

O田君やS山君のコメントは大きな励ましとなった。
もっとみなのコメント・意見を聞きたい。
よって、「討論会」をやろう。
下の2つの企画にできるだけ多くの参加を願っている。

【第1企画】第1回~第99回までのうちから3~5点選んで欲しい。(応募期間:~8/21) 

【第2企画】①あなたが議論してみたいテーマを3件まで上げて欲しい。(参加期間:~8/21)
      ②そのテーマを「掲示板」で討論してみよう。(参加期間:8/22以降)

○最後に、【コメント欄】がある。

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【参考】
アンケートなどで、2人以上から支持があったものは、以下の通りだった。(カッコ内の数字は第○回)

7件:(57) 「この差・違いはなんだ?」①高島屋で野菜の特売フェア ②菅首相、東電社長も被災地を訪れた。《ここに○印を》

6件:(16)「米国でも言葉狩り(2011.2.16朝日新聞)」
(17)「"バカ"になった日本」

5件:(62)「第57回の質問に答えたい」

4件:(3)「NHK"大人ドリル"」
(4)「小沢問題」
(7)「河村革命③~対決と話し合い~」  
(8)「石渡嶺司『最高学府はバカだらけ』」
(9)「言葉と思考」
(12)「世代を越えてコミュニケーション(中)」
(15)「自由において選択するは"目的(動機・欲求)"か"手段"か」
   (26)「"相撲は国技か?"というテーマで二題」
(43)「身体検査と任命責任」(2011.3/10)
   (47)「リーダーの語り口~東日本大震災④~」
(55)「亡国への道、無責任の蔓延」
   (59)「言葉の重さ、何を伝えるのか? ~風評被害をもたらすもの~」
   (83)「長門裕之の訃報」


3件:(13)「世代を越えてコミュニケーション(後)」
   (14)「表参道も"カモン中国観光客"」 
   (20)「2011.2.16「朝日新聞」のコラムにツッコミ」
(24)「大相撲八百長"疑惑"」
(30)「お願いランキング~美食家クラブ~」
(49)「2011東京都知事選」
   (58)「喜びや悲しみ(私情)と式(公の場)」(2011.4.23の朝のNHKニュ-スから)
(64)「日本の将来を議する国会議員」
(70)「イノベーションと安全性~焼肉屋食中毒事件③~」
   (76)「新宿三越アルコット店の閉鎖」
   (81)「太田君のコメントに感謝を籠めて答えたい②」=「情報(データ)を出せ」という声~政治家の責任とは、政治家に求めるものは?~東日本大震災②」
   (93)「君は知っていたか?我が国が武力攻撃されたときの"警報のサイレン"が決まっていることを!」

2件:(10)「遊び」と「余力・余裕」
(21)「民主党"小沢チルドレン"16人会派離脱」~2011.2.20のTVから①~ 
(23)「調査捕鯨中止のニュース」~2011.2.20のTVから③~
(29)「民主化万歳!!④ ~先進国/途上国、近代化・民主化・産業化~」「民主化万歳!!⑤ ~「豊かさ」をもたらすもの、「商業」と「工業」~」
(41)「"豊かさ"と"自由"~2011.3.8の朝のNews Showから~○人口ボディ製作者(TV朝日),大阪のある人工ボディ製作者を取材。○パキスタンからの留学生が「日本の高齢者事情」を見学(フジTV)。
(43)「身体検査と任命責任」(2011.3/10)①米国務省メア日本部長の「沖縄県民差別発言」問題、②民主党土肥議員「独島(竹島)の日本領有を撤回」声明に署名したという。③前原外相の「外国人献金問題」
(87)「大人の受け答えと大人げない」
   (88)「人の話を聞く」とは
(89)「AKB48の総選挙」
(90)「信頼なきリ-ダー~菅首相は"良いこと"をしても、なぜ"思いつき"と言われるのか?~」
(92)「信頼なきものの悲哀」鳩山前首相は「救国の英雄」
(97)「限定された知② ~教育者~」前回、大学教授の「日常の物理現象」に対する「驚くべき"限定された知"」について述べた。

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以下は、第1回から第99回までのタイトル(など)。参考にしてほしい。

2月(30)
第1回「エジプト民主化運動」・「独裁政権=悪、民衆=善」という図式がある。あの商店略奪は誰がやったのか?あの略奪に正当性はあるのか?私は、大地震があっても略奪がおこらない日本が、略奪をしない日本人が誇らしい。(およそ200ある世界中の国の中で…)いつまでも「略奪がない日本」であって欲しいが…。

第2回「大相撲八百長疑惑」・全ての人が「八百長はあった」と思っているはずだ。理事長のこのコメントは決定的。「八百長は、あったようだ」「だが、今回だけのことであり、これまでは無かった…」誰も信じない。勿論本人も。正直でない人間には誰も(解決、改革)できると信じない。

第3回「NHK"大人ドリル"」日曜朝8:15~45の「大人ドリル」という番組を見た人はいるだろうか?…低レベルの解説委員がいるなぁ…!?本日出演の3人のうち今井純子委員の話は、肯くことができた。だが、真ん中に座った最年配の山田伸二委員は落ちる!一言で言えば「市場原理」一本槍。

第4回「小沢問題」…ホリエモン、村上ファンドの時もそうだが「本当に」みなが「悪い」と思っていることでは裁けない、という「現実」をどう考えるか?…数日前、急遽入院するはめになった。だから、4つ目の部屋からの光景も書いていくつもりだ。

第5回「河村革命」…河村の勝利は「議会・議員に対する不信任」であることの理解ができなければ、自民党・民主党と同じ轍を踏むことになろう。

第6回「河村革命②~河村は独裁者か~」河村の「強引な」手法をもって、彼を独裁者と呼ぶ向きがある。同じように捉えられた鹿児島県阿久根市長も同様だが、…河村革命は「選挙」と「リコール投票」の二つの「住民投票」により成就したものである。それをなぜ「独裁」と言うのだろうか?

第7回「河村革命③~対決と話し合い~」議会と首長との関係、二元代表制が問題視されている。河村のやり方が強引だという。…議会が本当に「話し合いでものごとを決めている場」と思っているのだろうか!!!!????与野党の議席数で決まるんじゃないか!

第8回「石渡嶺司『最高学府はバカだらけ』」大学・大学生のことについて論じたもの、ましてや批判したものなら是非とも読まねばならぬ。「何が」という原因分析でなく、「誰が」という犯人分析をする。

第9回「言葉と思考」「この雪おかしいです。靴やばいです。めっちゃ寒いです。」2011.2.16の朝のニュースで、昨晩深夜の新宿でインタビューされた若い女性の言葉。…、「表現・言葉は違うが、言いたいことは同じ」と思っていいのだろうか?と、ふと気づいた。これまでは、そう思ってきた。

第10回「遊び」と"余力・余裕"」入院するはめとなった。突然のこと故読むものがない!そこで何か売店で買ってきてくれ、と頼んだ。『週間現代』である。…、「"あそび"="余裕"」であっても、「"あそび"="余力"」だろうか?

第11回「世代を越えてコミュニケーション(前)」看護婦(師)さんたちは大体20代、せいぜい30代前半だろう(私の病室6人部屋を担当している十数名)。患者の年代は40代と50代が一人ずつ、60代以上が4人。年が20~40離れている。私の職場・周りだけではないと思うが、最近では、世代が違い、年齢が離れると、会話が成立しないというよりも、若者は年輩者と会話しようとしないようだ。だが、この病室では、気さくな声かけがある。

第12回「世代を越えてコミュニケーション(中)」体を拭いてもらうためだ(点滴の管が着いていたりして自分では自由に拭けない。)終わると実に気持ちがいい。やってくれたのは男の看護師だった。初めてだ。「男の看護師は初めてだ」と話しかけると、限られた時間の中で、いろいろ話してくれた。

第13回「世代を越えてコミュニケーション(後)」対話は、相手との関係に依存する。個人的・私的関係以外の人間との会話は、「法、規則、契約」関係にないと、そしてその限りでのみなされるようになってきているのだろう。

第14回「表参道も"カモン中国観光客" 原宿・表参道も中国人むけにビジネスの取り組みを始めたという。「春節記念セール」や店員の中国語教育や各店舗の中国客対応チェック等々。「そろそろ対応しなければ…」と言う。「しなくていい!!」

第15回「自由において選択するは"目的(動機・欲求)"か"手段"か」「神は十戒を与えることにより、人間に自由を与えた」という解釈を、あなたはすんなり理解できる・納得できるだろうか?「殺してはならない(第6戒)」とすることで、人間を憎しみから解放し、

第16回「米国でも言葉狩り」今月出版された、M.トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」の新版では、差別用語"ニガー"を中立的な"奴隷(slave)に言い換えていると、新聞(「読売新聞」2011.2.17)にあった。

第17回「"バカ"になった日本」一つの原理でしか理解ができない。一つの原理でしか納得できない。一つの原理しか認めることができない。というのは、「単純」、「馬鹿」「頭が悪い」ということだ。

第18回「"忙・慌"という文字」《忙》の「亡くす"心"」の「心」とは何だろうか?《慌》の「荒れた"心"」の「心」とは何だろうか?

第19回「心は見えるか、見えないか」「心は見えるか?」と聞かれたら、多くの人は少し考えて、「ノー」だろうが、一部の人は「イエス」と答えるだろう。

第20回「2011.2.16「朝日新聞」のコラムにツッコミ」…「○○なりに」とか「思われる」を使うテクを。自分で言って・書いておきながら、実は自分では信じていないことを大上段(大冗談)から他人に説教するときには、朝日のコラム・社説を学ぶといいぞぉ。入試の小論文対策になるそうだから…。これだけ「書くネタ」を提供してくれる朝日新聞。うーん、150円は実に安い!!!比較するために「産経新聞」も一緒に買ったのだが、「書きたいっ!」と思わせてくれるネタは、やはり朝日新聞だなぁ…。

第21回「民主党"小沢チルドレン"16人会派離脱」~2011.2.20のTVから①~民主党に会派離脱届を提出した渡辺浩一郎衆院議員らは17日、国会内で記者会見した。執行部への抗議文と会見の要旨は次の通り。

第22回「爺じゃないのに…」~2011.2.20のTVから②~毎週、関口宏「サンデーモーニング」を見ている。本日から、新しいコメンテーター土井香苗(国際NGO・ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表兼弁護士)が出ている。まだ若い。30代半ばだろうか?初出場だから緊張しているのだろうが"いただけない"。

第23回「調査捕鯨中止のニュース」~2011.2.20のTVから③~日本は"テロ"に弱いなぁ…。尖閣事件の時も、簡単に中国の恫喝に屈した。今度も、シーシェパードの暴力に屈した。「和」を大事にしているからか…?「和」は"統合"であり"抑圧"ではないはずだ。

第24回「大相撲八百長"疑惑"」「海老蔵事件の裁判」…協会は「本気」ではない。委員会に「丸投げ」の感じ。(問題を)「改革(解決)」しなければとは思っていないんじゃないか。(世間に)「対応」しなければ、と思っているだけだろう。「騒ぐ」だけで、問題に迫らない(確認も指摘もしない)TVも「本気」でないだろう。「八百長」ってこれほど騒ぐほど「悪い」ことか!?「小沢問題」とおなじだなあ…。「倫理」を足蹴にしているマスコミが、「倫理」を忘れている視聴者(国民)に、「倫理」問題を騒いでいる。

第25回「レンガの建物」他、ニュージーランド、クライストチャーチの地震の惨状が画面に流れている。美しいレンガの建物が幾つ幾つも倒壊している。①「三匹のこぶた」の話を知っていると思う。③「耐震基準はどうなっいるのか」を問題としているが、「地震国なので厳しい。古い建物は基準外。」と専門家は答える。

第26回「相撲は国技か?」というテーマで二題、(1)「国技館」という名前から「相撲は国技」という観念が生まれ、定着した。という報道を聞いて、コメンテーターたちは、…(2)「相撲は国技か?」「国技」の英語表記は?考えたことないと思う。

第27回「TVから(2)」 (2011.2.17)①小向美奈子事件は報道するに値する「事件」か?②中国フィギュア選手の年齢詐称」問題 ++

第28回「民主化万歳!!①~京大入試漏洩騒動~」「②~"日曜討論"~」「③~中東も中国もかつては先進国だった!~」

第29回「民主化万歳!!④ ~先進国/途上国、近代化・民主化・産業化~」「⑤ ~「豊かさ」をもたらすもの、「商業」と「工業」~」

第30回「お願いランキング~美食家クラブ~」○評価の仕方と受け取り方10点を求めるが…。大量製造なんだから、6~8点であればよい。工場で作られたものが、9点や10点を獲得するのは…。○低い点数をもらった時、

3月(12)
第31回「2011/2/28の朝のニュースショーから」○「国立大"就活"生凶行 なぜ?」フジTV"特ダネ"での「鹿児島大生の高速バスジャック」事件の映像で用いたキャプションだ。…小向美奈子、スカイツリー

第32回「京大カンニング事件」2泊3日の入院を終えて、今自宅で再開している。…カンニングだぜ。たかが…。「やったこと(カンニング)」で騒いでいるわけじゃあるまい。京大だからであって(翌日入試があった)大正大ならどこも扱うまい。

第33回「2011.3.5(土)の「王様のブランチ」から」銀座「松井金之助」というような店名の店、…ここまで料理人と見ているものを馬鹿にできるのか…!!!???まぁ、関係者といって、顔も隠し、声も変えたインタビューよりましか…。それだと、ADにやらせたってわからないもんなぁ…。

第34回「今週の関口宏サンデーモーニングから①」2011.3.6 ○京大カンニング事件に関して

第35回「今週の関口宏サンデーモーニングから②」2011.3.6、○菅政権…世間・国民が「政府批判・政府依存」と言われるようになったのは、マスコミが毎日毎日「政府ダメ、民主党ダメ、菅ダメ」と言い続けてきたからではないのか…?確かに、日本政府は自らの職責を認識しているとは到底言えまい。

第36回「医者に必要な学科目は何か」生物を履修していない医学生がいる、とTVで問題視していた。…現代の医学において、診断とは、じかに患者の体を診ることではなく、検査結果で判断するものだろう。なぜ、そういう数値となるのかの理解は、生物学以外に物理学・化学が必要なのではないか?

第37回「お疲れさまという言葉」…「お疲れさま」は「ねぎらい(慰労)」の言葉だとしたら、先生の「何に対して」、「お疲れさま」と言っているのだろうか?…患者から看護士・医師に「お疲れさま」と言わねばなるまい!?だが、逆だ。

第38回「与党が予算を"人質"に!?」予算を人質にして与党を責めたてるのは、野党のお家芸であった。だが、今回は…。欠席した16人に責任追及の声が…。

第39回「2011.3.7朝のニュース・ショーから①」メディアの自殺 ~3~5秒のつまみ食いインタビュー~正確な報道をしようとせず、自己の主張に合わせて情報を改竄していることに、メディア本人も社会も気付かないのか!?

第40回「2011.3.7朝のニュース・ショーから②」熊本学園大生3歳児殺害事件に対する吉永みち子のコメント ○

第41回「"豊かさ"と"自由"~2011.3.8の朝のNews Showから~」○人口ボディ製作者(TV朝日),大阪のある人工ボディ製作者を取材。○パキスタンからの留学生が「日本の高齢者事情」を見学(フジTV)。

第42回「人の話を聞く」とは」おばさんたちは、よくアイヅチを打ち、笑う。講演では良き聞き手であろう。だが、彼女たちは、レスポンスしているのだが、「聞いて」いるのだろうか?話には「聞く」と「聴く」があり、こういうことなんだろう。

第43回「身体検査と任命責任」(2011.3/10)①米国務省メア日本部長の「沖縄県民差別発言」問題、②民主党土肥議員「独島(竹島)の日本領有を撤回」声明に署名したという。③前原外相の「外国人献金問題」

4月(21)
第44回「安全と安心 ~東日本大震災①~」フランスから原発事故のための機材を借りるという。

第45回「情報(データ)を出せ」という声~政治家の責任とは、政治家に求めるものは?~東日本大震災②」情報(データ)を得たとしても、正確な判断なんてできるのだろうか?聞くほど「不安」になるだけではないか?

第46回「正直は無責任~東日本大震災③~」民主党大塚厚労相副大臣が…、竹中から「復興税などもってのほか」と言われたが、当たり障りのない(つまり無内容)答を返し、竹中に「あなたも閣僚経験がおありだから(こんな答えしかできないのは)おわかりでしょう。」と言う。…「正直」とは、「他者」に対するものではなかったか?だが、この20年ほどは、「自分に正直」という言葉が生まれ、

第47回「リーダーの語り口~東日本大震災④~」仏大統領サルコジが来日し、菅首相と共同会見をおこなった。菅は「えー、あー、うー」を頻繁に挟みながら語る。実に聞き苦しい。

第48回「正確な情報」神話 ~東日本大震災⑤~TVTV朝日の新番組「モーニングバード」が始まった。よしずみが「放射線」に関するレポートで、…「正確な情報が大切」と言っていた。「正確な情報」が問題・重要ではないことは、

第49回「2011東京都知事選」①東国原英夫が何票獲得するか?②渡邉美樹は何位・何票獲得するか?

第50回「地震と"野球の開催"」(1)「"春の甲子園"を開催すべきか?」(2)「プロ野球の開幕日を延期すべきか?」

第51回「"オシャレ"と"ダサイ"」入学の季節を迎えて、子供たちの姿をTVでよく見るようになっている。どの子ども(小学生)もみな整った可愛い顔だちをしている。いつからであろうか、都会の子供と田舎の子供の姿形に違いを見出すことができなくなってきたように感じる。

第52回「二つの"科学的" ~"正確な情報"とは?(続)~」(1)杉山君、コメントありがとう。おもしろいね。「信頼」と言う言葉ではなく「責任」の方がピンと来るとは…。(2)2011.4.15 フジTV「とくダネ」。

第53回「"災禍の統一地方選"という表現」二木がMCを務めている、「報道原人」(毎週土曜、AM10~、BS11)を見たことがあるだろうか。

第54回「東京に"支配された"東北」「東京のために、福島(東北)が犠牲になった。福島は、なんの恩恵も受けていない。」

第55回「亡国への道、無責任の蔓延」数年前から、急に出てくるようになった漫才コンビ「ナイツ」風に。

第56回「お上頼みの日本人」避難勧告が出された住民の中で、

第57回「この差・違いはなんだ?」①高島屋で福島+北関東3県に野菜の特売フェアが好評と言う。②菅首相が被災地を訪れた。東電社長も被災地を訪れた。

第58回「喜びや悲しみ(私情)と式(公の場)」(2011.4.23の朝のNHKニュ-スから)○写真(遺影)を持って小学校の入学式に列席する二人の母親の姿が

第59回「言葉の重さ、何を伝えるのか? ~風評被害をもたらすもの~」

第60回「大震災の復興への道」①「TBSサンデーモーニング」で…、このような電力多消費社会は…、②10時からの「サンデー・フロントライン」復興後の経済問題、復興資金の財源問題③短期では復興問題、経済・財源問題が重要であろう。

第61回「原発誘致の責任問題 ~第54・55回に続く~」

第62回「第57回の質問に答えたい」【質問】もし、あなたが総理大臣・東電社長なら、どのように被災者を訪ねますか?これに、竹田君、太田君、中村君、近藤君の4人が答えてくれた。ありがとう。

第63回「いいかげんにせんか!予算委員会の茶番」

第64回「日本の将来を議する国会議員」今日も、予算委員会が放映されている。自分たちの「これから」が論ぜられている。見・聞かねばなるまい………。

第65回「学者・識者の責任・曲学阿世~2011.4.30のTV~」

5月(24)
第66回「ビンラディン殺害報道に思う」O.ビンラディンが殺害された。TV・新聞が言わないことを述べたい。①なぜ「ゲリラと(戦争)」は肯定され、「テロ」は否定されるのか?…④ みな、「正義と悪」という図式を、そのまま信じているのか?アメリカ対アルカイダは、「正義と悪」か?

第67回「富山焼肉店事故の報道の仕方」TVニュースで焼き肉店の言い分を聞いていると、卸売店から勧められた「生食用」を使った、と言っている。…適当に、焼き肉店経営者の会見を「つまみ食い」して流していいのか?

第68回「心は見える」というACのCM電車の中で3人の生徒の内、一人だけが、女性が妊婦に席を譲っている所を見る。「見たもの」だけが「学んで」いる、「変わる」。ふざけている他の二人は「見ていない」。

第69回「外食で食中毒にならないのは…?~焼肉屋食中毒事件②~」①4月19日より26日の間に「焼肉酒家えびす」が集団食中毒事故をおこし…、「生食用」だから「安心」ではないんじゃないか?「生で食べられる」ように飲食店がきちんと衛生管理しなければ、「生は危ない」のだ。

第70回「イノベーションと安全性~焼肉屋食中毒事件③~」「業界の常識」に立っていては、これだけの急成長は難しかったのではないか?「肉の鑑定眼」を持つプロを各店で雇っていたのだろうか?彼は、事業規定を"飲食業"としたのではない。"チェーン店"としたのだろう。そして、その方向性に沿って、"イノベーション"も行ったのだろう。

第71回「福島原発事故の賠償・補償は誰がどんな形で?~福島原発事故の責任①~」①街ゆく人たちにインタビューしている。「仕方がないんじゃないですか?」「納得いきません」まぁ、「お約束」の「賛否両論」

第72回「秋田犬の里 ~秋田県大館市~」(NHK「小さな旅」日曜AM8~)秋田県大館市は、あの忠犬ハチ公も生んだ「秋田犬の里」だ。「里」が「里」であり続くのは、「里」を守っている人がいるからだ。

第73回「浜岡原発停止要請に対するTV局の姿勢」菅首相の浜岡原発停止要請に対して、「思いつき」という批判を各局のニュースショーで何回か聞いた?

第74回「東京タワーライトアップ再開に関して」①東京タワーのライトアップが再開された、(50%の節電をした上で)というニュースを「知りたがり」(8ch.10:00~)がとりあげていた。そのとき、「ライトアップしたことに、とやかく批判されるかもしれないが…」

第75回「大関・把瑠都の放言に関して」いかにもスッキリしない「技量審査場所」で、大関・把瑠都の「不謹慎な発言」が問題となっている。

第76回「新宿三越アルコット店の閉鎖」新宿三越アルコット店が閉鎖し、Big Cameraに変わるという。…80年の歴史のある、お客たちにも愛着のある建物なのだが、経営者たちにとっては、単なる「物件(モノ)」でしかないんだ!

第77回「坊主は本当に仏教徒か?」「お坊さんがズバリ解決~伸助の駆け込み寺~」(TBS19~21)という番組から。

第78回「"東京に原発を"の覚悟を持てるのか?」もう、20年以上も前になるだろうか、広瀬隆『東京に原発を』という本が出た。この「東京に原発を」論は、「極端」だろうか?なぜ「東京に原発を」作らないのだ?と聞かれたら、と何と答えられるだろうか?

第79回「太田君のコメントに感謝を籠めて答えたい①」4月11日の「三つに箱から世間を覗く(第45回)」「情報(データ)を出せ」という声~政治家の責任とは、政治家に求めるものは?~東日本大震災②」

第80回「東日本大震災関連で2題」○「工程表に変更なし」に、なぜそんなに文句をつけるのか?福島1号炉は、実はメルトダウンしていた。当初通りには冷却はできない、という。○「海の瓦礫を撤去する作業に国は金(手当)を出している。

第81回「太田君のコメントに感謝を籠めて答えたい②」=「情報(データ)を出せ」という声~政治家の責任とは、政治家に求めるものは?~東日本大震災②」

第82回「企業の責任と行政の責任 ~焼肉屋食中毒事件④~」ここ2,3日の議論は「生肉を"野放し"にしている行政の責任」だ。…コンプライアンス(だけ)で「健全な経営」が保証されるのか?…人間(の倫理観・責任感)を信頼できない社会、罰則があるから「悪いことをしない」社会、

第83回「長門裕之の訃報」長門裕之が逝った。キャリアを簡単に紹介した他、流された映像の3/4は、妻・南田洋子を看護するものだ。

第84回「児玉清と長門裕之」長門裕之の訃報に絡めて、彼の生き方とTVの取り上げ方について述べた。

第85回「海水注入55分間の中断を巡って」菅首相が「福島原発1号炉の海水注入の中止を命じたため、55分間の中断が生じ、その間燃料棒の溶融が進んだのではないか?」と、予算委員会で谷垣自民党総裁が質したところ、

第86回「注水中断(命令)はあったか、なかったか?事件 ~その2~」誰の指示で55分間の注水中断がなされたのか?で、国会、TVでワーワー騒ぎ、斑目安全委員長が言った・言わない、が問題になった。

第87回「大人の受け答えと大人げない」橋下大阪府知事が、「県議の数が多すぎる。鳥取県など6人でいい。」などと言った。

第88回「人の話を聞くとは」会社勤めをしている人は、毎朝10時からのフジTV「知りたがり」を見ることはないだろうだろうなぁ…。

第89回「AKB48の総選挙」何に興味を持ち、何に金を使うかは自由じゃないか、とひとは言う。だが、「善悪」「賢愚」は問うに値しないことだろうか?

6月(8)
第90回「信頼なきリ-ダー~菅首相は"良いこと"をしても、なぜ"思いつき"と言われるのか?~」…どんなに「良いこと」を言ったり、やったりしても、その人間が「信頼」されていなければ、評価されない。「信頼」には、「能力」に対する信頼と、「意図」に対する信頼がある。

第91回「"時間は見えない"ことに気付けない」大地震後3か月が経とうとしている。福島原発事故からも3か月。だが、仮設住宅も瓦礫撤去という「初めの一歩」も歩めていない。義援金の分配もストップしており、仮設住宅が出来上がっていても、生活に必要な現金がないために、避難所暮らしを続けている、という…。

第92回「信頼なきものの悲哀」鳩山前首相は「救国の英雄」…その世論(正論)に応えたのが、鳩山前首相であり、…彼により、・政治空白は避けられ・菅首相の近いうちの退陣が明確化が為されたのではなかったのか?

第93回「君は知っていたか?我が国が武力攻撃されたときの"警報のサイレン"が決まっていることを!」

第94回「鳩山救国英雄論 再論 ~信と徳①~」S山君が「鳩山救国」論に納得できぬとコメントしてくれている。その理由は、「鳩山前首相には"信"がない」からと書いている。

第95回「徳無き者は去れ、菅首相は即刻辞職すべきである ~信と徳②~」しかし、"論理"は限定して成り立つものである。いくら"論理的に正しく"ても、"納得"できるかどうかは、別問題である。

第96回「限定された知① ~研究者~」日本テレビ「金プラ!!"最高脳"」という番組を見た。東大、京大、筑波、早・慶の5校の理工系の教授と学生2、3名の5チームとタレント6名(石田純一がリーダー)の1チームが、中高生レベルの物理の知識の理解力・応用力を競う。

第97回「限定された知② ~教育者~」前回、大学教授の「日常の物理現象」に対する「驚くべき"限定された知"」について述べた。…「98歳伝説の灘高教師、奇跡の授業」

8月(2)
第98回「投票率が意味するもの」 昨日(2011.7.31)行われた埼玉県知事選は、「投票率は24.89%(前回27.67%)で、…支持率=自分を支持しているものがどれだけか、ではなく、…投票率は「自分が就いた職にどれだけ関心があるか」であるが、それが、「低い」ということは、ごく一部の「投票者」以外のことは「考慮に入れなくても構わない」ということにならないか?

第99回「家庭でできる"除染法"」だが、汚染地域がまだ福島県東部や一部のホットポイントに限定されている段階でこの情報を流す必要はあるのか?…「放射能の除染」と「温暖化のための省エネ運動(ゴミ分別など)」と同じと思っている!?

こう見ると、
①半年の出来事がわかる
②だが、後半は政治ネタが中心に
③最初のうちは、短い
④最初のうちは、ニュース以外も扱っていた(その時の方が面白かったなぁ…。ネタのバリエーションを増やすつもりだ。)
⑤7月にお休みしてしまった。書きかけのものも結構ある。夏休み頑張ろう。

2011年8月3日水曜日

「三つの箱から世間を覗く」第99回

「家庭でできる"除染法"」

NHK[朝イチ」(2011.8,2)で
「ペットボトル症候群」の話題のあと、
「家庭・個人でできる"除染法"」をやっていた。

以下、「勘繰り」をする。

避難勧奨地域のホットスポットを除染すれば、
その地域は、無理に逃げなくてもよくなる、という。
また、除染し、数値が下がれば、ストレスも減る、という。
それはそうだ。

だが、汚染地域がまだ福島県東部や一部のホットポイントに限定されている段階で
この情報を流す必要はあるのか?
疑問① 除染する必要がある地域以外の人にとって必要か?
疑問② 個人・家庭でやることなのか?できるのか?
疑問③ 除染して出た汚染物質はどうするのか?

現状① 福島原発では、今なお汚染物質を出し続けている
現状② 除染は地域レベルでやる必要がある。生活圏の安全化
現状③ 校庭・浄水場などの汚染物質・汚泥の処分法は未決定

結論① 国・TVは、各自に下駄を預けようとしている
結論② 家庭の不安につけ込むのか
結論③ 政府はあてにならない、あてにしない


○上述の除染に「子供をどう参加させるか」という(視聴者からの)質問や
ゲスト(宮崎美子)の意見に対して。

「放射能の除染」と「温暖化のための省エネ運動(ゴミ分別など)」と同じと思っている!?
そもそも、「子供の安全こそ」大事だからこそ、除染をするのであって、
子供を参加させ(汚染源に接触・近接させ)てどうするのだ!!
これは今ある危機からの「防衛」であって、
生活習慣レベルの「運動」ではない!

「三つの箱から世間を覗く」第98回

「投票率が意味するもの」
昨日(2011.7.31)行われた埼玉県知事選は、
「投票率は24.89%(前回27.67%)で、
1981年に行われた千葉県知事選の25.38%を下回り、全国の知事選で過去最低となった。
埼玉県知事選では、民主、自民、公明各党の県組織が相乗りで上田氏を支援した。
上田県政2期8年の評価が主な争点となったが、
連合埼玉などの団体や県内自治体の首長らの支援を受けた上田氏が終始、選挙戦を優位に展開、
脱原発などを主張する共産系新人らを圧倒した。」(読売新聞)

(厳密に言うと)4人に1人も投票をしなかったということだ。
行かない理由としては、次のようなものが考えられよう。
①投票したい候補がいない
②(自分が投票したい候補者以外の)当選がほとんど決定している
③関心がない

この文を読んでいる人たちも、思い当たるか、
③は別として、「同意、共感」するのではないだろうか?
私も、理解できる。

今「理解できる」といい、「同意、共感する」といわなかった。
②なら、それでもまだ投票所に行こう、と思えるかもしれぬが、
「誰にも投票したい、と思えない」のなら、行くまい。

だが、「行かなかったら、どうなるだろうか?」と考えてみたら…?

投票率が1割にも満たなくても、当選はできる。
その時、当選したものの意識はどうだろうか?

獲得率・支持率=自分を支持しているものがどれだけか、ではなく、
投票率は「自分が就いた職にどれだけ関心があるか」であるが、
それが、「低い」ということは、
ごく一部の「投票者」以外のことは
「考慮に入れなくても構わない」ということにならないか?
(支持者だけの利害が、自分のそれより優先されるのだ!!)

ほぼ10割の投票率だったら、どうだろうか?
自分の獲得率・支持率がたとえ5割強だったとしても、
「皆の関心・注目を集まっている、見られている」と
意識せざるを得ないだろう。

「①投票したい候補がいない」であったとしても、
候補者の中の誰かは当選するのである。
その候補者を支持していなくとも、
その当選者が政治を担当するのである。
自分の生活に影響を与えるのであるから、
上述した「投票率効果」の論理があてはまるのである。

現代が「鼓腹撃壌」の時代・社会なら、
「政治(家)なぞどうでもいい」から、
「投票しない」選択肢はありだ。

だが、景気・増税・年金という「経済」のみならず、
「安全」が多面的に脅かされている今、
「どうでもよく」はないのだ。

「どうでもいい」なら「誰でもいい」。
だが、「どうでもいい」ではないなら、
「誰を」も大事だが、
「どうでもいい」とは思ってないぞ、
関心を持って注視しているのだ、
権利を行使するのだ、
ということを「示す」ことが極めて重要だ。

菅政権は長くはない、というより、
これ以上続いてはならない。
だが、「では、誰か?」と問われたら?
「民主党はダメだ、自民党だ(or○○党だ)」と言えるだろうか?

「政治家に、政党に失望」しても、
「政治に失望する」ことがどんな意味を持つか?
「政治(家)に失望」して投票所に行かなかったらどうなるか?

「投票所に行く」ことにするなら、
「投票したい候補者・政党」が欲しい。
「投票所に行く」ことにするなら、
「投票したい候補者・政党」を探そうとするだろう。

そうすれば、見つかるであろうし、
その段階では見つからなくても、
皆が探し始めれば、
私が立候補しよう、
我が党に投票してもらおう、
としだすだろう。

景気低迷
赤字財政
TPP
食糧問題(自給率以外にも)
外交・領土問題
安全保障問題、憲法改定問題

そして、
少子高齢化
原発事故の解決(できるのだろうか?)
原発の可否
エネルギー問題
震災復興
地球温暖化
異常気象(頻発する豪雨などの自然災害)
(毎年のように起こる口蹄疫・鳥インフルエンザ・BSEなどの)食肉問題

凄まじいなぁ…。
戦後最大の危機、
というより日本近代化(明治維新後)以後最大の危機、
ひょっとすると、日本史上最大の危機ではないだろうか?
これだけの数の問題を。
それも、どうしたら解決可能かがわからないものがほとんどだ!

次の選挙の「重要性」を認識しているものが、果たしてどれだけいるのだろうか?
「重要性」の認識と、そこに立った選択、行為だけが、
上記した「未曾有の危機」の解決策だ、と私は思う。

投票するものと、されるものがどれだけ「本気」で
その選択するとき(投票日)まで過ごすか、が大事ではないだろうか。

(およそ1か月休んでしまった。
ネタも、書きかけもある。
夏休みになった。
レポート採点(およそ1,000部)もあるが、
また書いていきたい。)

2011年6月26日日曜日

三つの箱から世間を覗く(第97回)

「限定された知② ~教育者~」

前回、大学教授の「日常の物理現象」に対する「驚くべき"限定された知"」について述べた。
それに、関連して。

日本テレビ「ウェーク」の1コーナーで、
「98歳伝説の灘高教師、奇跡の授業」(2011/6/25,8:00~9:30)は、見る価値があった。

国語の授業。
3年間にわたって中勘助『銀の匙』(※1)1冊を読んでいく。
百人一首が出てきたら、実際にやってみる。
わからないこと(例「祭り結び」)が出てきたら、
著者に手紙で尋ねてみる。等々。

優れた教師である。
彼を囲む同窓会には、
(流石、灘高だが)見たことがある顔がいくつもあった。
いい教師がいて、いい授業を受け、
それを理解し、感謝している「風景」はいいなあ…。
羨ましい。

「おお!」と思ったのは、
【まなぶ】
【あそぶ】
と板書して、
生徒に気づいたことを何でも言わせるところで、
彼は、「ぶ動詞」と書いた。

私も、第一感「"ぶ"が共通している」と浮かんだが、
彼の方が「上手(うわて)」だ。
「ぶ動詞」を「発見」or「発明」するのだから。(※2)
「ぶ動詞」がどんなものかは、放送されなかった。
「ぶ動詞」に共通する性格があるのかどうかわからない。
(今、考える余裕がないまま、この文を書いているので…。
とにかく、書いておかねば、忘れてしまう。)

だが、「ぶ動詞」と浮かぶかどうかは、決定的だ。
浮かばねば、そこからは何も出てこないからなあ…。
たまたま「ぶ」が共通していた「偶然」かもしれない。
だが、そこに何か「共通性=法則性」があれば…。

100浮かんで1「当たったら」!!
浮かぶこと0なら…。

発見、発明(イノベーション)は「気付くこと」から始まる。
何でもいい、何かに気付く。
「気付くこと」に「気付き」「”意識”する」ようになる。
「気付くこと=”問題”を持つ」により、
「見過ごしてきたこと」が、”情報”となる。
世界が変わる。

「当たら」なくてもいい。
浮かぶだけで、浮かんだものを考えていくだけで、
見えるものも変わってくる。
「楽しい」じゃないか!!!

(※2)
「ぶ動詞」を「発見」;存在していたが、誰も気づかなかったもの
「ぶ動詞」を「発明」;それまで存在してなかったもの

(※1)以下、wikipediaより
○岩波書店が創業90年を記念して行った「読者が選ぶ〈私の好きな岩波文庫100〉」キャンペーンにおいて、
本書は、夏目漱石の『こころ』、『坊っちゃん』に次いで、3位に選ばれた。
また、岩波文庫版は113万6000部が発行され、岩波文庫で10位に位置するベストセラーとなっている。

○灘高校において国語教諭の橋本武(1984年(昭和59年)に同校退職)は、
本作品を授業に用い、一冊を3年間かけて読み込む授業を行なっていた。
その理解と解釈の深い掘り下げ方に物語は遅々として進まず、
生徒から「この進捗では200ページを3年で消化できないのでは」という声があがるが、
橋本は「すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる」とし
テーマの真髄に近づき問題をきちんと理解できるかどうか“学ぶ力の背骨”を生徒が物語から学ぶよう教鞭を取った。
この時の教室にいた生徒の一人に東大総長・濱田純一氏がいる。

三つの箱から世間を覗く(第96回)

「限定された知① ~研究者~」

日本テレビ「金プラ!!"最高脳"」(2011/6/24,19:00~21:00)という番組を見た。

東大、京大、筑波、早・慶の5校の理工系の教授と学生2、3名の5チームと
タレント6名(石田純一がリーダー)の1チームが、
中高生レベルの物理の知識の理解力・応用力を競う。

私が見たのは、3問だけだった。
一つは、長さ3~4mの板の一方の端に重りを取り付けたものと、
何もつけないものの2枚を立ててから、同時に手を放して、
どちらが先に地面につくか、を推測する問題。

2つ目は、
同じゴム風船2個に入れる空気量を変えた大小のゴム風船を
空気が行き来できるようにパイプでつなげておく。
最初は、空気の流れを止めておき、一挙に開放すると、
2つのゴム風船はどうなるか?
①大が膨らむ、
②小が膨らむ、
③同じ大きさになる、
の3択問題。

驚いた!空気圧のことは考慮しても、
ゴムの弾性については考えなかった、
と答えた教授2名。理由説明の時に口にしたのは0名!!

彼らがやっている実験の基本的性格、姿勢がうかがえる。
ある仮説を証明するために、
ある1つの関数・変数だけを調べるものではないだろうか?
科学は対象と方法を限定することにより成り立つ。

空気量の違いより大小が生まれている。
大小により空気圧に差が生まれている。
その空気圧に着目するのは、「正しい」。

だが、空気圧の差で風船のゴムに影響を与えることを見落とす。
実験室では、他の条件を一定にし、
1つの変数を変えていくとどうなるか?と、やっているのだろう…。
その「頭」で問題を解くのだから、
中高生レベルの物理の知識さえ「使えない」のだなあ…。

企業の実験、開発はどうしているのだろうか?
対象をトータルに見ない開発は、「失敗」するだろうなあ…。

科学と違い、哲学は、
・「意味」を問う。○○とは何か?
・「機能」ではなく「存在」を問う。
・「部分」ではなく「全体」を「総合的」に問う。

開発チームリーダーには、「哲学的発想・思考」が絶対に必要であることがわかろう。

受験秀才がダメなのも、
理系の社長が少ないのも、理解できよう。

面白い・わかる授業、学術書とビジネス書の違いなども
ここから論じることができる。

私は、途中から見た。最初から見たい。
何度か見たい。学生たちにも見せたい。
1年で1,2位の優れた番組だろう。

再放送してくれないかなあ…。
皆も、気を付けておいて、再放送があったら、
是非、見て欲しい。

2011年6月19日日曜日

三つの箱から世間を覗く(第95回)

「徳無き者は去れ、菅首相は即刻辞職すべきである ~信と徳②~」

(承前)
しかし、"論理"は限定して成り立つものである。
いくら、"論理的に正しく"ても、
"納得"できるかどうかは、別問題である。

「何・どこが"納得"できない」のであろうか?
そもそも、菅内閣に対しては、国民は信任していなかったのではないか?
民主党に対しても信任(信頼)していない、というところまでは戻るまい。
菅首相ではダメだ、とは思っているから、
菅内閣の"延命策"を肯定・評価する気にはなるまい。

では、菅首相の何・どこが悪いのか?と聞かれると…?
他の誰がやったら、もっとうまくできたのか?

菅直人には"徳"がないのである。
鳩山前首相と取り交わした確認書の3項目を見ると、
党内、野党、官僚の3者に「言うことを聞いてもらうことが必要」であることがわかる。
(この背景には、国民・マスコミがいよう。)

「ひとに言うことを聞いてもらう」ため、人を従わせるには「力」がいる。
その「力」には、"権力(法・権限・暴力など)"と"徳"とがある。
党首や総理大臣には勿論、法・規則に基づく"権限"があるが、
それだけでは人は動くまい。
(それだけでいいなら、誰でも首相や課長になれる。)

リーダーシップやカリスマ性などと現代では呼ばれるが、
数百年を超えて(東洋では)、「徳」と呼ばれてきたものが必要であろう。
つまり、党内で従わぬ人がいる。信頼されていない。
野党からも"敵"とは言え、言うことを聞いてもらわねばなるまい。
官僚が言うことを聞かなければ、法案作成・実施はできまい。
マスコミ、世論・国民が、言うことを聞かなければ、支持率は落ち、政権は保てまい。

自分は悪くない、どこが悪いのだ?と思ったって、
人の上に立つものが、人に従ってもらわねば仕方がないのだ。
彼は、この当たり前過ぎるほど当たり前の、基本中の基本がわからない。
何でも自分でやりたがる、すぐ怒鳴る、というのはその証左だろう。
マスコミ受けする政策を自分の口から言うことが、
リーダーシップだ、と思い込んでいる。

小泉内閣総理大臣からであろうか?
"人の上に立つもの"に必要なものは、
"徳"から"リーダーシップ"と"人気"に変わったようだ。
(企業では、東電社長を見ていると、社長という職に就いている"権限"のようだ。)

「徳無き者は去れ」という常識を口にするものは、今はもういない…。

三つの箱から世間を覗く(第94回)

「鳩山救国英雄論 再論 ~信と徳①~」

①S山君が「鳩山救国」論に納得できぬとコメントしてくれている。
その理由は、「鳩山前首相には"信"がない」からと書いている。

確かに、鳩山前首相には"能力に対する信"がないと私も書いた。
だが、その"信"がないのは総理大臣としてに"能力"であったのであり、
民主党と言う政党を作り、ここまで育ててきた"能力"は持っていよう。
その"信"なくしては、民主党造反派は不信任案に賛成したのではないか?

「鳩山前首相は"救国の英雄"」論の論理は、
彼が間に立ったからこそ、内閣不信任案が否決されたことにより、
国民の誰もが望んでいない"政治空白"が避けられたのではないか?」
というものである。

「自民党など野党が、菅内閣不信任案を提出した、小沢グループが賛成するようだ」
というニュースを聞いた国民の誰もが、
「いい加減にしろ。そんな場合ではないだろ!
政治家は、一致団結して"国難"に立ち向かえ!!」
と思ったのではないか?
(ここでは、"事有れかし、騒ぎ・不幸は商売のネタ"と
思っているとしか思えぬマスコミは"国民"に含めない)

"一致団結"は無理だが、少なくとも、
総選挙という自民・公明両党が望む事態も、
内閣総辞職という小沢グループ達が望む事態も避けられ、
菅首相という、例え"信"なきリーダーであっても、
"国難"に政府が空白なしに立ち向かう、
国民の望みは達成されたのではないか?

鳩山前首相が"国難"解決への大きな障害を取り除いたのなら、
彼は"救国の英雄"ではないだろうか?

②以上の議論は、"論理、理屈"でしかないことは、わかって言っている。
①で伝えたかったことは、
「メディアの"場当たり的"、"論理不整合的"報道と、
それに踊らされる国民」である。

「菅内閣不信任案は間違っている、と言うなら、鳩山前首相のなしたことを評価せよ。」

この論理は、「菅首相の"浜岡原発停止要請"、"100万戸にソーラーパネルを"に対する評価」
と同じである。
これでは、リーダーの適切な意思決定は望むべくもあるまい。

"人は人、行為は行為"であり、(まずは)切り離して考え、評価すべきではないのか?