2011年3月11日金曜日

三つの箱から世間を覗く(第34回)~京大カンニング事件~

「今週の関口宏サンデーモーニングから①」2011.3.6

案外に簡単に逮捕され、単独での犯行、単純に合格したいという動機。
まさに「大山鳴動して鼠一匹」であった。

世間的には終わったが、すでに書いたように大学はそうはいかぬ。

「監督官は何をしてたんだ!?」
という非難が京大に殺到という(やはり)。
きちんと室内を巡回していたのか?
きちんと見ていたのか?

カンニング防止のために監督が多数配置され、
しょっちゅう、グルグルと巡回され、
ちょっとでも「おかしな動き」とみなされたら、後ろに付かれる。
みんな、どうだ?そんな会場で試験を受けるのは…。

でもそうなるだろうなぁ…。
世間(の連中)は試験を受けないからなぁ…。

調べたことをそのまま答えて済む問題を、
入試(試験)に出すことに対しての批判があった。
「大学の教育は社会に役立つものになっているのか?」

批判・非難している人は大学で学んだことはないのか?
何を学んだのだ?
今の力はどうやって身に付いたものなのだ?

入試の「社会的機能(目的ではない)」は、
・中高校生の勉強する動機づけ
・セレクション
・「若者時代・生活」を送らせる場
等々であろう。

学部の専門性を問うていない現行の受験科目。
高校の教科書の内容に完全に制限された範囲。
「振い落とす」が目的の試験(自動車免許の試験等の「資格の有無」目的とは違う)。
「客観性」「平等性」を絶対視。

こういう
「大学の(本来と現行の)機能」
「入試問題の性格」
を視野に入れない議論が世間でまかり通り、
文科省・大学はその世論に応えねばならない。

あ~~~~~~~あ

テレ朝のSフロントラインでは、
入試問題が問題だとしコメンテーターが批判・提案していた。
・ネットで調べて答案を書かせる問題を出せ
・(アメリカで行われているような)高校時代の経験がどう今に役立っているかを問う問題を出せ
・大体、今回の京大入試の英語の問題なぞ何に役立つんだ
流石!!池野夏樹NTTi-mode開発者・慶応大特任教授殿+一名

(この件については、続けて議論したい)

0 件のコメント:

コメントを投稿