2011年3月11日金曜日

「三つの箱から世間を覗く(第41回)」

「"豊かさ"と"自由"~2011.3.8の朝のNews Showから~

○人口ボディ製作者(TV朝日)

大阪のある人工ボディ製作者を取材。

すごい!!
本物の手と見比べても(カメラ越しでも)全く全くわからない。
病気・事故・先天的いろいろな事情で体の一部を失った数多くの人たちがいる。
自分がその立場になったらば…、と考えると…。
嬉しそうな表情が、こちらの心に浸み入るのは、そのせいだろう。

いい仕事・職業だ。
誇りを持ってやっているだろう。

人工ボディは高額(数十万以上)で、誰にでも簡単に得られるものではないという。
だが、この人工ボディを得られる社会である。
「"現代"の"日本"だからこそ得ることができる。」

義足どころか松葉杖さえない国(カンボジアなど)で地雷で足を失った子供がいる。
NPO・NGOが、彼らに日本での使い古しの松葉杖を送ったり、
現地で入手可能な材料を使った松葉杖の製作法を教えたりするようにはなってきている。

「豊かさ」が、
他者の目を気にせず、明るく生きていける社会を作り出している。 

つまらないネタになったので、channel change!

○パキスタンからの留学生が「日本の高齢者事情」を見学(フジTV)。

20前後の女性たち数人。
みな知的で、品があり、かつ美しい。

老人介護施設を訪ねた。
部屋に入った時の「驚いた表情」が印象的。
彼女たちが見たものは、ただ老人たちが集められている光景。

続いて、アパート独居老人を訪問。
 
「なぜ、一人で住んでいるんですか?
 家族はいないのですか?
 母国ではみんな一緒に住んでいます。」
と、もっともな質問が…。

「家族に迷惑をかけたくないから…」

夜寝る前に祖父母にマッサージするという。
訪問最後に「マッサージさせてください」と。

その後、彼女たちに質問。

「パキスタンの方が優れていること3点挙げて下さい」
・お年寄りを大切にする
・家族の絆
・社会的団結

それを受けて、
小倉・中野アナ・コメンテーター達の「そうそう現代・日本は…」
というコメントに竹田 圭吾が反論。
「自由・医療など日本の方がはるかに優れている。全体的に判断すべきだ。」

【コメント】
①「人工ボディを得ることができる社会」は、同時に、
 「老人になったら、(子供に迷惑をかけたくないと言って)独居する社会」だ。
 「"豊かさ"・"富"を求め、獲得した社会(日本)」は、同時に、
 「"自由"を求める社会」であった。
 そして、我々は両者を共に(アメリカと共に)世界最高「先進国」となれた!!

②竹田圭吾の「得たものー失ったもの>0」という図式。
 そう「功利主義」去年勉強したね…。
 計算できるのか?
 異なる基準で計測されるものの引き算の意味。

 「計算できるもの」か?「計算するもの」か?
 ではないだろう。
 「計算するもの」か?「選択するもの」か?
 の問題ではないだろうか?

 「計算する・できるもの」なら「正解・最適解」がある。
 それが「正しい・正義」となる。

 「豊かさ・富」は計算できたとしても、
 「自由」は計算できるのか?

 「価値の一元化=原理主義」と「自由」
 「自由」は「得るー失う」を伴う。

③だが、問題は以上では全く終わらない。
 皆が問題としている=求めているものは「幸せ」ではないのか?

 「"豊かさ"と"自由"」・「"豊かさ"か"自由"」か、ではないだろう。
 「"豊かさ"と"幸福"」、「"自由"と"幸福"」の問題とすべきであろう。

 「幸福」「幸せ」とは何か?(大体、"幸福"と"幸せ"は同じか?)
 ・定義レベルの答
 ・概念レベルの答
 ・「あなたにとっての"幸福"とは?」の答

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