2011年3月1日火曜日

第16回:「米国でも言葉狩り」(2011.2.16朝日新聞)

今月出版された、M.トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」の新版では、
差別用語"ニガー"を中立的な"奴隷(slave)に言い換えていると、
新聞(「読売新聞」2011.2.17)にあった。

"ニガー"は200回以上つかわれているそうだが、
黒人生徒が傷つく恐れがあるとして、
教材としては敬遠される傾向にあったという。
原典の出版時から一部図書館では禁書となっていたそうだ。

勿論、この改変には賛否両論が多いというが、
ヨーロッパでも、こんな「言葉狩り」をやっているのだろうか?
「人権(平等)」の生誕地にもあるのだろうか?

伝統に立ち、
いまだ「身分(貴族)や階級(地主・資本家・労働者)」を残している。
「進歩」思想を生みながら、
「街の佇まい」を変えまいとし、
「言葉」を守りぬこうとする。

「ダブル・スタンダード」で生きる
「したたか」で「一筋縄ではいかぬ」ヨーロッパ。

つまり「利口」ということだ。
一つの原理でしか理解ができない。
一つの原理でしか納得できない。
一つの原理しか認めることができない。
というのは、「単純」、
「馬鹿」「頭が悪い」ということだ。

人間なんて、
たった「一つの原理」だけで生きていけるはずがないじゃないか!
社会なんて、
たった「一つの原理」だけでやっていけるはずがないじゃないか!

投稿日:2011年02月19日 (土) 10時20分

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