「ビンラディン殺害報道に思う」
O.ビンラディンが殺害された。
TV・新聞が言わないことを述べたい。
最初に、私は「テロ」を肯定しない。
しかし、圧倒的な弱者の戦い方として、
「ゲリラ」と「テロ」がある。
①なぜ「ゲリラと(戦争)」は肯定され、「テロ」は否定されるのか?
②他国の国民を爆撃し、襲撃し、殺害し、遺体は海に捨てたという。
(逮捕、身柄引渡しの要求ではない。)
③9.11のテロ行為を肯定はしない。だが、あのテロ行為は突然、「無」から生じたのか?
④ みな、「正義と悪」という図式を、そのまま信じているのか?
アメリカ対アルカイダは、「正義と悪」か?
⑤「O.ビンラディン殺害」は「復讐」であっても「正義の勝利」か?
(私は、「復讐」を否定するものではない。)
⑥O.ビンラディンの家族も一緒にいたのではないか?
一緒に居住していたら、一緒に殺害されても自業自得か?
⑦アメリカの(殺害までの)執拗さと、(殺害後の)歓喜を、あなたは、どう感じますか?
⑧自国の国民が殺されたら、ましてや自国が攻撃されたら、「絶対に」許さない。
地の果てまで追い、地に伏して許しを乞わねば(乞うても)、殺す。
⑨9.11以降のアメリカのイラク・アフガン攻撃は、
「世界平和のための対テロ戦争」なのか、
「攻撃されたことへの復讐戦争」か?
⑩米軍は被災地復興に力を貸してくれた。
日本は、「9.11以降の戦いに、どう同盟国として協力してきたのか?」
⑪今回のニュースは、事件そのもの、アルカイダ、テロの今後、他のイスラム諸国の反応などより、
日本の同盟国、日本を軍事力と核兵器で守ってくれている、
「アメリカとは?」をあらためて考えさせるものではないのか?
私は、アメリカは、
・力と金を信じる
・やられたら、やり返す
・自分のテリトリーに敏感
・下でに出れば守ってくれるが、対決姿勢を見せると…
・ええかっこが好き
・男尊女卑
まだまだあるが、「アメリカは○ーサン」とそっくりだ。
日本は、21世紀を20世紀後半と同じようにアメリカの子分を続けるのか、
それとも、中華帝国の属国になっていくのか?
「本気」で考えなくていいのだろうか?
日本以外の国は、どう他国と関わっていこうか、もっとはっきりしているのじゃないか?
太田(3期生)です。
返信削除本日5月4日の産経新聞「主張」より引用します。
“作戦奏功は、何にも増して非道を許さないという、ブッシュ
前政権から継続された米政府の執念、国家意思の勝利と言える。
対テロ戦部隊の士気を高揚させると同時に、米国の力と威信を
改めて示し世界の安定にも寄与しよう。“
親米べったりの産経新聞ですから十分予想はしていたのですが、
この社説のあまりの無邪気さには唸りました。
為政者・戦闘員ではない民間人を殺戮した9.11のようなテロ
リズムは卑劣であり、決してあってはならないと私も思料して
おります。
しかしながら、先生の
“9.11のテロ行為を肯定はしない。だが、あのテロ行為は
突然、「無」から生じたのか?“
というご指摘には大いに頷きました。
今回のビンラーディン襲撃作戦の“奏功”が、新たなテロリズム
を惹起することはまず間違いないかと思います。
産経新聞は前掲社説において“弔い合戦的なテロ”に当面警戒
すべきことを呼びかけていましたが、弔い合戦といった表面的な
理由以前に、まさに“米国の力と威信を改めて示し世界の安定に
寄与“せんとするアメリカの二元論的・単純な“正義”自体が
テロリストの攻撃対象であると思われるからです。