2011年5月2日月曜日

三つの箱から世間を覗く(第67回)

「富山焼肉店事故の報道の仕方」

TVニュースで焼き肉店の言い分を聞いていると、
卸売店から勧められた「生食用」を使った、と言っている。
(自社で検査はずっとやっていないと。)

他のメディアを見ると、
「生食用」の肉ではないこと知っていながら使った、と言っていることを報じているものもある。
(第一報でも、そう聞いた。)

卸売店が偽って卸していたことが事実なら、
他の焼き肉店などでユッケやレバ刺しは食べては危ない、ということになろう。

適当に、焼き肉店経営者の会見を「つまみ食い」して流していいのか?
記者会見の全部を流したわけではない。
一部分の「卸売店が生食用と言ったから…」だけを流すのは、
「生肉を食べるのは気を付けよう・控えよう」というメッセージだったのだろうか…?

(タイトルからはずれるが…)
それにしても、記者会見での社長の謝り方はひどいなぁ…。
体育会系の集団での謝る時の言い方じゃないか。
それにしても、タムケンの謝罪の仕方、責任の取り方は良かったなぁ…。

1 件のコメント:

  1. 太田(3期生)です。
    少々議論の本筋から外れてしまいますが、この件については、食肉卸業者に
    「騙されて」いたかどうかは全く抗弁理由にならないと私は考えております。
    これが未認可添加物の使用の有無といった、外観上も検査からも判別できない
    事項ならばまだ情状酌量の余地はありますが、生食用か否かの目利きも
    出来ずに食材を購入するべきではなく、もし目利きの自信がないならば
    如何に安心できる卸業者を選択するかに注力するのが筋のはずです。

    平成16年、アブラガニをタラバガニと表示して販売していたとして公正取引
    委員会から景品表示法に基づく排除命令を受けた大手小売店が、やはり
    納入業者に帰責事由があるとして不服申し立てを行った事件がありました。
    気持ちはわからないでもないですが、目利きの出来ない者にバイヤーを
    任せている体制を恥じていないことを世間に公表するようなものです。

    事故や失敗を未然に防ぐために最善を尽くすのは当たり前としても、
    ヒューマンエラーは必ず起きます。トップは見事と思わせるだけの挨拶が
    出来なければならないと先生に教えていただいたことがありますが、
    事故や失敗により謝罪すべきときに如何に見事に振る舞えるかについても
    同様と感じます。
    (2011/5/3 14:08)再投稿

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