2011年5月20日金曜日

三つの箱から世間を覗く(第80回)

「東日本大震災関連で2題」

○「工程表に変更なし」に、なぜそんなに文句をつけるのか?

 福島1号炉は、実はメルトダウンしていた。
 当初通りには冷却はできない、という。

 それに対して、東電は「工程表に変更なし」と発表したところ、
 TVは大ブーイング。

 ・元々、現状把握(建屋内の状況など)が不十分なのだから、
 この工程表は「目安」であることは、(暗黙の)承知のことではなかったのか?
  ・瓦礫の撤去や、建屋内の状況把握などが遅い!
  できていないうちの工程表発表は?
  よいう、批判なら理解できる。
 ・この後でも、何が出てくるかわからない。
  「想定外」はあるのだから、一々煩く言ってどうするんだ?
 ・避難者達の心情に配慮したら、少しでも早く「展望」を示す必要があったことは、
  理解してやるべきではないのか? 
 ・一刻も早く自宅にもどりたいであろう避難民のためにも、
  可能な限り、工程表通りにやります、は誉めるべきではないのか?

 菅首相と同じように、一旦信頼を失うと、
 何をやっても、すべてケチがつけられる。

 だが、励ましてやらないと、頑張れないぜ…。

○「海の瓦礫を撤去する作業に国は金(手当)を出している。
大変結構なことじゃないか?
網を入れても、網に瓦礫が入って、漁にならなくて困っていると聞く。

だが、瓦礫撤去の手当てを貰って作業をしている時に、
一緒に魚が網に入っても、その魚を売ることはできないという。
売ると手当は出さないのだ!?

小役人や法匪という言葉が浮かぶ。
こういう時こそ、政治家の出番じゃないのか?

1 件のコメント:

  1. 太田(3期生)です。
    “新工程表 スケジュールありき”
    5月18日付の産経新聞の「視点」の見出しです。
    見込みが甘すぎる、厳しい現実を直視していない、といった旨の批判では
    あるのですが、そもそもスケジュールを考慮しない工程表などがあるのか、
    と突っ込みたくなるものであり、坊主憎けりゃ…という感があります。

    “励ましてやらないと、頑張れないぜ…。”
    とは正にその通りであり、評価すべきところを評価しなければ世論が
    アンチに傾くのは必然的です。内閣支持率をマスコミが調査すると
    いうのも考えてみればマッチポンプのように思えます。

    ※野党である以上「励ます」ことはないので主題からは外れますが、
    塩崎恭久等の質疑に見られる、議論を前に進めない「堂々たる野党ぶり」
    には辟易させられます。本当に下種な野党に成り下がったな、という
    印象です。私は決して民主党には投票しないので、現状の小選挙区制の
    下で死に票にしないためには自民党に頑張ってもらうしかないのですが…。

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